#エデュケーション

色、形、匂い……自然界の “ハテナ?”を学びに変え、知ることの楽しさを♪

ナショナルパーク内に園舎を構え
「フォレストアプローチ」を実践

「チャッツワース・インターナショナルスクール」の提携校として昨年開園した「チャッツワース・プレスクール@クレメンティウッズ」。
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とくに「フォレストアプローチ」による自然から学ぶスタイルは大好評。環境や自然に配慮した教育方針であるとナショナルパークボードの審査にパスしたうえで、国立公園内に園舎を構えることが許されたといいます。



多国籍なお友達と自然の中で思いっきり遊び、学ぶ日々。子どもたちはのびのび成長中!



今回は、こちらの園で実践している「フォレストアプローチ」について、マイ先生にお話伺いました。


マイ先生
チャッツワース・プレスクール@クレメンティウッズ保育士。幼稚園教諭免許を持ち、日本、ベトナム、シンガポールで12年の幼児教育の経験を持つ。
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この実の形は丸?三角?ハート?

お天気の日はほぼ毎日、森へ。
25000sqfという広大な国立公園内に園舎を構え、一歩外へ出れば豊かな自然が広がり、多様な植物や動物たちの姿が。



子どもたちは森の中で遊びながら、とてつもなく多くのことを学んでいくといいます。



自然界には、知っている言葉に当てはまらないものがいっぱいなんです。この木の実の形は何だろう……?この葉っぱの色は何色だろう……?」



「そんな自然界のハテナを外でたくさん見つけてきます。そして、教室に帰って絵の具を混ぜて葉っぱの色を作る実験をしたり、図鑑を調べたり、疑問を学びに変える時間を大いに楽しんでいます」



特筆すべきは、こうした学びが場当たり的ではなく、カリキュラムにしっかり組み込まれていること。フォレストアプローチを専門とするコーディネーターによって、自然界のモチーフを使って数、形、色などを学んでいくアクティビティが考案されているとか。

光と風で遊ぶ活動。「どっちから風が吹く?」「わあ、光が当たるとキレイな色!」


「子どもたちは日々、自然の中で学ぶ楽しさを実感しています。K2(年長)さんともなると、自主的に調べたりもしますし。私のほうでも子どもたちが何かを発見したときは『先生も勉強になりました!』と、あえて”勉強“という言葉で返し、これこそが学びなんだよと伝えるようにしています。」



「勉強は机の上だけでするものではないですから。この前も、園で飼っているナメクジの便がニンジンを食べたときはオレンジ色だっ たと報告してくれてとても面白かったです(笑)」



外遊びで地域とのコミュニケーションも

「いつも犬とお散歩をしているおじいさんと仲良くなったり、おばさんに挨拶をしたり、園を出て地域の中でも子どもたちは育っています。さらにNパークさん(国立公園のスタッフ)とも連携が密で、よくハーブをいただいたり、植物の植え方を教わったりしています。」



「屋上にヘビが現れたときは、急いでNパークさんを呼んで危険がないことを確認したうえで、ヘビについて教えてもらったこともありました!」



屋上で見つかったヘビは、”ガーデンスネイク”という触っても大丈夫なヘビだったそう。お猿さんにどのように接するとよいかなどもNパークさんからアドバイスいただきました。



コロナの今こそ〝感じて遊ぶ〞時間を

「今、子どもたちは少人数クラスで、人と距離を開けるよう指導されていますよね。そのうえ、マスクで人の表情も見えづらい。これらが子どもたちの将来にどのような影響を与えるのか心配に思っています。どうぞご家庭では、パパママがたくさんお子さんとスキンシップをとってあげてください。」



「そして自然のなかで、見て触って感じながら遊ぶ時間を大切になさってください。こうした積み重ねが人間力を育んでいくのだと思います。私たちの園でも、引き続き自然のなかで体験しながら学ぶ時間を大事にしていきたいと思っています」



今後、園ではアウトドアコーチの指導も取り入れながら、より豊かな外遊びを展開していくとのこと。



光と風に包まれて、自然のなかで思いっきり遊べる環境で育つこと、それはきっと子どもたちの明るい未来の礎を築いてくれるはず。



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