#エデュケーション

教育のエキスパートから
親子のおうち時間アドバイス《Vol. 2》

自宅待機を楽しく!

<幼児~思春期>
ママのストレス大爆発を避け、ゆる~くいこう

サーキットブレーカー開始から約1か月。
まだまだ先は長いですが、ママたち、疲れを溜めこんでいませんか?
育児の悩み相談、思春期の心のケアなどを専門とする心理カウンセラーの佐渡さんに、ママの心を軽くするコツを教えていただきました。




突然ですがママさん、こんな状態になっていませんか?
・小さなことでイライラする
・首、肩、背中が凝っている(体に余分な力が入っている証拠!)
・眠れない(あれもこれもしなきゃ!と思い詰めている)


とくに駐在で来星している女性は、ご主人は仕事、自分は家のことをきっちりしなくてはと知らず知らずのうちに思い込んでいる方が多いです。そして、子どもたちのこんな状態に焦っています。
・テレビを見せ過ぎた
・YouTubeとお友達にさせてしまった
・子どもが運動不足
・お菓子を与え過ぎた




焦りが高まるにつれ、子どもが勉強しない、片付けしない、態度が悪いとついつい小言が多くなってしまいます。ここはひとつ、「こうでなければいけない」という思い込みを捨ててしまいませんか?
まず、疲れている自分を受け入れましょう。「理想通りできないこともあるさ」と。 そして「心に余裕を持たせる生活プラン」を組み入れてみましょう。


例えば……
●お昼寝タイムをつくる
子どもが寝ている間に家事や自分のことをしようとせず、ママも一緒にお昼寝を。たとえ子どもが寝なくても、安全な室内環境を整えてママはお昼寝しちゃいましょう。

●ストレッチタイムをつくる
体が強張ると心も縮みます。ストレッチで呼吸が深まることでリラックス効果も。子どもと一緒にストレッチもいいですね。

●ひとりタイムをつくる
ココが一番大事です。今は、外出は原則1人ですし、パパにお子さんを預けて散歩に出かけてみましょう。パパの協力が難しい場合は、トイレでちょっと休むだけでも気分が変わります。


「ひとりタイム」を持つことで、子どもをネグレクトしているのではと罪悪感を持つママもいます。ですが少しぐらい自分を優先する時間があってもいいのです。ぜひ自分の心と体がラクになれる道を探ってみてくださいね。




こんなことも……
・朝のスタートが少し遅れても良しとする
・3食手作りは大変、上手にデリバリーを活用する
・YouTubeを完全に見せないのではなく、一緒に見て会話をしたり、星野源の歌を歌ってみたりする


実は、子どもたちのほとんどは、ママとずっとおうちにいられることを幸せと思っているんです。外でエネルギーを発散できない辛さはありますが、子どもは親が思うほどしんどく感じていないはず。あとはママの気持ちの持ちようです。






次に、どうしても怒りの爆発を抑えられないときのお話をします。
「なんでこんなこともできないの⁉」と頭ごなしに怒りをぶつけるのではなく、『なに、いつ、なぜ、どのようにメッセージ』で伝えてみましょう。


『なに、いつ、なぜ、どのようにメッセージ』(Lions-Questプログラムより)

●なに:気持ちを言葉で表す
●いつ:いやな気持ちにさせる相手の行動を説明する
●なぜ:なぜ、そのように感じるのかを表現する
●どのように:自分の気持ちに合うように、相手にどのように振る舞って欲しいかを述べる


この伝え方は嬉しいことを伝えるのにも、嫌なことを伝えるのにも使えます。
ポイントは……
1)具体的に 
2)行動に焦点を当てること(相手の性質とか人格ではなく)



そして爆発しそうなときは
1)まずは冷静になれるよう、
  ①深呼吸をする ②数を数える ③その場から離れる
2)これは、誰のための怒り?自分のため?相手のため?
3)自分のためなら→リラックスできるよう対処
  相手のためなら→『何、いつ、なぜ、どのようにメッセージ』



爆発した後のハグ、そして冷静になって対話をすることも大切です。この方法は小さなお子さんはもちろん、ご主人に対しても使えます。相手は永遠の少年だと思って伝えてみてください(笑)。



最後に。
世界が急展開している今、家族一緒に時間を過ごせていることの幸せを忘れたくないですよね。イライラが募ってきたら、子どもが生まれたときの喜びを思い出すのもいいですよ。

今、本当に大切なことは何でしょう?
一度、立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。
どんなときも、みんなで笑って大きく構えることができるように!ママはもう少しゆる~くこのときを過ごしてみてくださいね。





Special interview

KiZroo & MaMaroo所属
心理カウンセラーの佐渡涼子さん

大学院にて幼小中高対象のカウンセリング修士学位を取得し、思春期前後のこころケアが専門。今年1月より現職。3人の女の子の母。




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