#エデュケーション

教育のエキスパートから
親子のおうち時間アドバイス《Vol. 3》

自宅待機を楽しく!

<幼児~思春期>
子どもをやる気にさせる魔法のコトバがけ

ステイホーム中は、親子の会話もマンネリになりがち。それどころか「〇〇しなさい!」「何でこんなこともできないの⁉」と苛立ちの言葉が増えていませんか?

それは本当にもったいないこと!ママの「コトバがけ」の積み重ねで、子どものやる気は180度変わります。

今回は、より良い親子関係講座「アクティブ・ペアレンティング」の講師をされている三浦さんにお話しを伺いました。学校の先生など指導する立場にいる方々の”子どもへの働きかけ方”についても相談にのる三浦さん。まさに魔法レベルの言葉のかけ方を教えていただきました。
日々お子さんのために頑張っているママたちは、すでにさまざまな工夫をなさっていると思います。今回は、それをさらにバージョンアップする「言葉」のポイントをご紹介します!



♦「あなたにはできる!」と信頼を示す

子どもの成長はいくつかの段階に分かれています。

第1段階「存在すること」への安心感
第2段階「探索して試してみること」
第3段階「考えること」
第4段階「自分の力を試すこと」


第2段階で新しいことに挑戦するとき、また自分で「絵の具に水を加えると色が薄くなる」というような原因と結果について学んでいる時期に、そのやる気を高めるために信頼を示すことができれば、子どもの成長をより後押しできるでしょう。



POINT①
今すでにできていることのちょっと先のことに「責任」を持たせてあげよう


例えば……
「〇〇〇は上手にできるようになったから、〇〇〇も大丈夫ね」

幼児には
「お着替えができるようになったから、じゃあ今度は自分でたたんでみようか」

小学生には
「1ページするのに何分かかるか分かると思うから、自分でいつやるか決められるわね」

中学生には
「ゲーム時間を自分で決めて偉いわね。じゃあ、それができなかったときはどうするかも考えてみようか」


POINT②
どうしたらよいか、お子さんの「意見」を聞いてみよう

大人に意見や判断を求められると、「子どもは自分が認められている」「ママが自分の知識・技術を信頼してくれている」と感じ、自信を深めていきます。

例えば……
「この本、どこにしまったらよいかな?」
「えーと、このアプリの使い方を教えてくれない?」





♦完璧さではなく、進歩に注目!

良いところを褒めるのはおそらく皆さんも意識されているでしょう。ここでのポイントは、完璧さではなく、進歩に目をやり、途中で声をかけるということです。

通常、「褒める」のは何かを達成したり、良いことをしたりするときですが、子どもはさまざまなことを試しながら経験していくので、いつも成功するわけではありません。予定通りにいかないときに褒めるのは難しいことです。とくに十代のお子さんには通じません。ですから、結果が見える前に、トライしている姿勢に対してのコトバをかけてみましょう。

例えば……
幼児には
「食べているときのお行儀がいいね」
「ママが忙しいときに大人しく一人で遊んでいてくれてありがとう。とても思いやりがあるね」

小学生には
「最近本を読むのが上手になってきたね」
「難しい宿題を自分で解こうと頑張ってるね」

中学生には
「おっ!(ゲーム)ちゃんと時間を気にしてやっていて偉いね」
「苦手な科目から挑戦してるんだ。工夫してるね」



♦「ありのままのBeing」と「行為のDoing」を区別する

子どもは新しいことにチャレンジするのが仕事です。その心を育てると学びも増えていきます。お子さんが失敗したり、悪いことをしたときは、お子さんの価値と行為を区別しましょう。

例えば……
「壁にクレヨンで書くことは悪いことだけれど、あなたは悪い子ではないわ」
「〇〇ちゃんを叩いたのは良くないけど、言われたことがいやだったのね」
「今度はうまくいかなかったね。失敗は成功のもと。もう一度やり直してみましょう」

そして最後にとても大切な”アファメーション”を伝えましょう。
「私の娘・息子として生まれてきてくれてありがとう」
「〇〇ちゃん/くん、大好きよ」
「〇〇ちゃん/くんは家族な大切な一員。ママ(パパ)はいつもサポートして守るよ」



♦アファメーションは夜眠る前に行うのもオススメ

ママもお子さんも、もういっぱいいっぱいの毎日で、寝る前の時間はもしかして争いの起こりやすい問題のひとつかもしれません。でも、ある事がある時間に決まって起こるということは、子どもに安心感や秩序を与えてくれます。

家庭の中で安心感と自信を育むことができると、かのアドラーも「人類の共通のニードである」として挙げている“帰属感”を育てることにつながります。それは自分の居場所を見つけることで、その先の広い社会、学校やクラブ、友人との協力や貢献への基礎となっていきます。



読んでくださっているママは、この長いステイホームの間、すでにさまざまな工夫と努力をされていることでしょう。ですので、これは「もっとがんばれ!」というメッセージではありません。

「子育て」は終わりも100点もない旅です。まずはそれに一生懸命取り組む自分に二重丸◎を、お子さんが笑顔を見せていればさらに「よくできました」スタンプを!そしてパートナーに、または家族の誰かにアファメーションを言ってもらい、それをしっかりと受け取りましょう。お子さんに、「ママ、ママがぼく/わたしのママでうれしい。いつもありがとう。」「ママ、大好き❤️」と。





Special interview

APTA Consultancy カウンセラー/コーチ
三浦りえさん

米国、香港、韓国で駐在妻。その間子育て、ワークバランスにも悩み現在に至る。心理の学びと経験のもと子育て、自分育てを奨励。ウェビナー開講中。NY州認定SW。




<三浦さんの講座案内>
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