Special Interview
ペット輸出入代行会社オーナー 北井裕子さん
今回インタビューに応えてくださったのは、ペット輸出入代行会社「Japanese Pet Nanny」オーナーの北井裕子さん。裕子さんは、飼い主さんの海外転勤に伴う、日本⇄シンガポール間のペットのリロケーション業務を、きめ細かくサポートしています。
ご自身のおうちでも、ゴールデンレトリバーを2匹飼っており、どんなに仕事が忙しくても、毎日お散歩のために公園に連れて行ったり、月2回のオフ日は犬も一緒に入れるプールで、思う存分、遊ぶのだそう。
ペットも大切な家族の一員。
ペットと共に暮らす生活のなかに、キラキラと散りばめられている幸せの形。どんな形があるのか、心温まるエピソードをいろいろとお聞きしてきました。
Japanese Pet Nanny オーナー
北井 裕子さん(Yuko Kitai)
2008年、英国人のご主人に帯同して来星。2012年1月、ペットシッターを主とした「Japanese Pet Nanny」を設立。その後、クライアントに相談されたことがきっかけで、ペットの輸出入代行サービスを開始。シンガポール政府NParks/AVSの公認エージェントになり、2022年1月には設立10周年を迎える。現在、3歳のゴールデンレトリバー、ルイくん&ルーシーちゃんと暮らす。
☞「Japanese Pet Nanny」の詳しいお店情報は
こちらから
犬との暮らしは本当に面白い
彼らの〝笑顔〞に励まされる日々
コロナ禍で世界的なペットブームが到来し、シンガポールでもペットを飼う人が急増中。
「ステイホームが続き、癒しを求めてペットを飼う人が本当に増えています。お子さんにとっても慣れないオンライン授業などでストレスが溜まるなか、ペットと遊ぶ時間は大きな楽しみになりますよね」と裕子さん。
シンガポール赴任に伴うペットの輸入相談のほか、最近はシンガポールに暮らしながら日本のブリーダーなどから新たに子犬を迎えるためのサポートの相談もあるとか。
(注1:お客さまがすでにブリーダーなどと契約済みのペットの輸入代行サービスをしています。子犬の販売やブリーダーの紹介は行っていません)
「日本からやって来た子犬は、私がチャンギ空港にお迎えに行き、ご家族のもとにお届けします。待っていたご家族のみなさんの笑顔を見るのが本当にうれしいですね」
入国がスムーズにいくよう、英文書類の作成や細かな手続きも多く、案件が立て込むと多忙を極めることもあるとか。そんな裕子さんを励ましてくれるのが、愛犬ルイくんとルーシーちゃんの存在です。
「犬って本当に笑うんです。彼らの笑顔があるから頑張れる。それから犬との暮らしは本当に面白い! 好物の納豆パックをパカッと開けた瞬間、振り向くとすぐ後ろに来ているので、つい笑ってしまいます。犬は今を生きる動物です。人間は、今日はあれしてこれしてなど色々考えてしまいますよね。でも今を生きている彼らを見ていると、私も今できることを100%頑張ろうっていう気持ちになるんです」
シンガポールならではの遊び方も!
わんダフルな時間を満喫する工夫
先代のチャーリーくんから数えて、当地で犬を飼って13年という裕子さん。犬の健康を守りながら、この国でペットライフを楽しむ術を極めています。
「まず日本と違うのは一年を通して暑いこと。熱中症は本当に怖いです。散歩に行く時は、自分の手のひらで地面を触って温度を確認。散歩のあと、ハッハッとパンティングが激しいときは、全身に水をかけたり、下記写真のようにプールに入れたりして体温をクールダウンさせます。」
「それからシンガポールは床が大理石の住居が多いですが、これは滑りやすくて犬の足腰には負担。我が家では床に、下記写真のようなカーペットタイルを100枚以上敷き詰めて滑り止めの対策をしています。」
毎日の食事もベストなペットフード店を厳選し、おやつは手作りすることも。喜ぶ顔を
思い浮かべながら調理する時間は、裕子さんにとっても幸せな時間だと語ります。下記写真は、手作りしたミートローフ。
そして、愛犬たちとの生活でかけがえのない時間といえば、散歩やレジャー。
「犬にとって散歩は命。毎日朝1時間、夕方30分は小雨が降っていても出かけます。」
「さらに月2回は犬用プール! フリスビーをしたり、水かけっこをしたり、思いっきり遊びます」
豊かな自然の中での散歩や、一年中プールで遊べるのはシンガポールならでは。愛犬との暮らしを心の底から楽しみ、その気持ちをもって仕事にあたる。飼い主の気持ちを理解したうえで海外暮らしのペットライフをサポートする仕事は、裕子さんにとってまさに天職といえそうです。
裕子さんにとっての幸せ時間
幸せ時間① おうちでリラックス
裕子さんがくつろいでいると、体をぴたりと寄せてくる愛犬たち。ルイくんはママのお膝のうえをKEEP!
下記イラストカードはアーティストであるご主人のお手製!
幸せ時間② ごはん&おやつ
主食は生肉。信頼しているペットフード店「The Barkery」
(https://sgbarkery.com)で扱うペット用牛肉とラム肉は様々な部位が1パックに詰められているうえ、オーガニック認定で安心。
「The Barkery」では、犬用ケーキも注文できます。先代チャーリーくんのときからご用達。

おやつ用のささ身ジャーキーや砂肝オーブン焼き、またゴハンを手作りすることも。毎回美味しそうに食べてくれるので、本当に嬉しいです。
週に1~2回あげる歯磨き兼用の骨。デンプシーヒルの「Huber’s Butchery」で特別にカットしてもらいます。
幸せ時間③ プール遊び
2020年オープン、19,000sqfに及ぶシンガポールNo.1の広さを誇る犬用プール「wag & wild」
(www.wagnwild.com)。
裕子さんも思いきり楽しめる至福のひととき。
幸せ時間④ 散歩
毎日、島内のどこかの公園へ行きます。お気に入りはボタニックガーデンやジュロンレイクガーデン。下記写真はイーストコーストパーク。
下記写真は、(左)ジュロンレイクガーデン、(右)フォートカニングパーク。
ビシャンパークなどのドッグランに行くことも。ドッグランで沢山のワンちゃんたちに会えるのも幸せな時間。
公園には、愛車で毎回連れて行っています。車が大好きなルイくんとルーシーちゃん。愛車には素敵なステッカーも。
ホリスティックケア・カウンセラーの資格も持つ裕子さんに聞きました
■プチ情報
・BUBBLY DOGGY(
FB: Bubbly Doggy)
裕子さんオススメのトリミングサロン。日本人トリマーが常駐し、送迎サービスもあり。
・SPCA Singapore(
http://spca.org.sg)
シンガポールにおける動物保護団体。 犬や猫のほか、ウサギやハムスターなどの小動物も第2のチャンスとなる里親を随時募集中。
■便利グッズ
・Apple製 追跡デバイス「AirTag」
万が一、迷子になってしまったときにすぐに見つけられるようハーネスの中にIN。
・ひば油
ダニなどの虫対策や、耳のお掃除などにも使える。水と混ぜて天然万能スプレーに。
・耳上げサポーター
プールの後など、たれ耳さんの耳の中の通気を良くしたいときに重宝。
・犬用バスローブ
プールや水浴びの後にささっと体に着せるバスローブは、我が家では必需品。
これからペットを飼う方へ
ペットは大切な家族の一員。毎日たくさん話しかけてあげてください。ペットたちもボディランゲージで返してくれるはず。長いお付き合いになりますし、病気になることだってあるので、ペットを飼う前はしっかりと家族で話し合ってほしいと思います。