#エデュケーション

”ママの本音”で選ぶのが
幼稚園選びの成功のカギ

ママたちよ、
人生も、母業も、キャリアも
揺るぎない「軸」を持て

今日も一日、子どもを抱き、叱り、笑い、精いっぱい頑張ったママたち、
本当におつかれさまです。

まず自分を褒めてあげたあとで、もう少し時間があったら問いかけてみて。
「あなたはちゃんと心の声に従って生きていますか?」
子どもや夫のためだけに生きていない?
あなたという人はどんな人?

ママが満たされていなければ、家族の欲求だって満たされない。ママこそが幸せになろう。
そんな言葉とともにママたちを応援する、理沙さんの子育てインタビュー。
ご自身の体験談とともに、「幼稚園選び」から「ママの輝き方」まで、熱く語っていただきました。
読めば心がふっと軽くなり、忘れかけていたパッションが蘇るはず。



軸ブレブレの自分に気づき号泣
起業と同時に、「子育て軸」を定める

「まず初めに、私の話は王道の幼稚園選びではないと思います。それでもいいですか?」
そんな言葉からスタートした理沙さんのインタビュー。聴き手を惹きつけるエネルギッシュな語り口と人懐っこい笑顔。もちろん答えは「イエス」で、輝く女性を応援し続ける畑山理沙流の王道でないからこそ面白く、熱いママへのメッセージが始まりました。

実は私、娘の幼稚園を3回も変えているんです。
自分の軸が定まらないと、『子育て軸』もブレるもの。上の娘の幼稚園選びの時期、私は自分のキャリアに悩んでいました。それまで私は金融業界でバリバリ働いてきたのですが、二人の子どもを出産し育てるなかで、ヘルパーさんに子どもを預けてまでやりたい仕事なのか分からなくなっていたのです。

ある晩、私は仕事で忙しくてレトルトの離乳食ばかり娘に与えていることが急に不安になって、夜中に離乳食を作り始めました。ちょうど外ではF1の音が響いていて、キッチンでは徳永英明の『壊れかけのradio』が流れていました。小さく小さく野菜を刻んでいたら思いがけず、涙が溢れてきて。私は何をやっているんだろう、と。
そして藁にもすがる思いでPCを開き、『ワーキングママ この先不安』などというキーワードで検索をしまくりました。そして出合ったのが『NPO法人マザーズコーチ・ジャパン』。
もともとアメリカで7年間コーチとして勉強した経験があり、これだ!と思い、そこから2年間かけて『マザーズコーチ』の資格を取りました。その後、会社を退職し、コーチとしてシンガポールで起業。自分の軸をあらためて定めたと き、『子育て軸』も見つめ直し、幼稚園を変える決意をしました」



幼稚園選びには優先順位を
パートナーとの共有も大切

「私の主人はインド系オーストラリア人。長女は日本、オーストラリア、生まれた国のアメリカ、3つの国籍を持っています。幼稚園は15校くらい見学して、夜も眠れぬほど悩んだこともありました。でも私自身の転機をきっかけに、『子育て軸』も定まり、私のなかの優先順位がクリアになっていきました。

第一に、アイデンティティーの確立。
我が家の子どもたちにとっての第一言語は英語ですが、私は日本語と日本の文化を絶対に身に付けてほしいと思ったんです。自分が海外で15年間暮らしてきてアイデンティティークライシスに陥っている人をたくさん見てきましたから。それでは自分の軸なんて持ちようがありません。そこでローカル校から日系幼稚園に転園を決めました。もちろん主人の出身国であるインドの文化も大切にしたいので、幼稚園以外でどっぷりインド文化に浸る体験をさせています。

第二に、食育。
この話はあとでしますが、私は料理が得意ではありません。自分の強みを生かすために、料理は切り捨てています(笑)。なので、食育は幼稚園にお任せしたいと思ったのです。

第三に、外遊び。
それまで通っていた幼稚園には園庭がなかったので、今回は外で思い切り遊べる環境を選びました。

この優先順位はパートナーと理解し合うことがとても重要です。とくに日本語を身に付けさせたいという私の想いは、自分の軸がふらついていたときには、うまく説明できなかったかもしれません。ブレない自分に自信が持てたとき、パートナーと話し合う勇気が生まれました。




幼稚園選びは
究極、「ママの本音」でいい

「これは私なりの結論なのですが、幼稚園はママが居心地よく感じるスクールを選ぶのがベスト。我が子の個性を見て選びたいと思っても、2歳や3歳では難しい。その観点はもう少し大きくなってからでいいと思うのです。ママの本音は、建て前を捨てるところから。名門校だから、人気の高いインター校だから、なんて考えは捨てちゃいましょう。そして、周りのママとうまくいかないなど、ママがストレスを感じる場所もやめるべき。心に余裕がなくなって子どもにイライラしてしまったら、本末転倒です。ママがハッピーに育児ができて、先生やお友達とうまくいく、居心地のよい幼稚園が一番。その次にカリキュラムやメソッドに共感できるか判断すればいいと私は思うんです」



ママ、それでいいんだよ
あなたらしい「ママ軸」を定めて

理沙さんのコーチを受けるママたちは皆「いいママになりたい」とやって来ます。
けれど、「いいママって何?」と問うと、言葉に詰まる人がほとんど。

悩めるママたちに、理沙さんは「ありのままでいいんだよ、それでいいんだよ」と繰り返し、理想という名の鎧をはずしていきます。

「人はそれぞれにギフトを与えられて生まれてきます。そのギフト、つまり強みを生かしたママになること、それこそ女性の醍醐味です。料理が苦手なら、無理してグルテンフリーのパンケーキなんて焼かなくていいんです。『ママ軸』を定めるときも優先順位をつけてみてください。例えば私の話をすると、私は家事と手作り系が苦手だから、もうすっぱりと諦めました! その分、強みを生かして輝くママになりたいと思っています。

第一に、自分を本当に愛せる子に育てる。
私自身の最大の強みは、自分を愛する力だと思っているので、その力を子どもにも持たせたい。だから子どもが汚した、食べ残したなど、細かいことにはこだわらないと決めました。私らしく大らかに見守ろうと努めています。
第二に、子ども目線で、一緒に今を楽しむ。
パパが心配するくらい『やっちゃおう!』とちょっぴり危なくても、夢中で子どもと遊びます。社交的な性格も生かして、プレグラなどでは他の子も巻き込んで遊ぶので、子どもたちはママを大好きでいてくれます。



これはあくまで私の例。ママ一人ひとりのギフトに目を向けて、考えてみてくださいね」



コミュニケーションは量より質
輝くままでいるためのルール作り

「働いているママからよく相談を受けます。限られた時間しか子どもと一緒に過ごせないけれど大丈夫?と。
コミュニケーションは量より質です。
自分なりにルールを決めて、子どもと向き合う時間を定めたら、その時間は子どもに集中。子どもがママに愛されていることをしっかり感じられる時間にしましょう。

逆に、専業主婦のママはずっと親子一緒ですよね。『ながら子育て』になっていませんか?
どうぞメリハリをつけて子どもと接してみてください。もし台所で料理を作っているときに子どもが来て何やら話し始めたら『今、料理をしているから、ごはんのときにお話を聞くね』と伝え、その約束を必ず守ること。
もともとキャリアのあった女性が海外で専業主婦になった場合、どうしてもモヤモヤを抱えがち。そんなときも優先順位をつけてみてください。『駐在の3年間は今しかできないことをしよう』と心に決めたら、子どもと過ごす時間が宝物になり、それまで知らなかった我が子の表情に気づくことも。

とはいえ、ママが我慢をすることはありません。あなたの好きなことができているからこそ、輝くママでいられるのです。仕事でも、趣味でも、自分がわくわくすることを見つけること。大好きなコーヒーを毎日一杯飲む、そんな小さなことでも心にゆとりが生まれるものです。
自分が満たされていないと、家族の欲求だって満たすことはできません。満たされていない人はいつも他人と比べてばかりで、本当に大切なことを見失ってしまいます。

知っていますか? 『ありがとう』という言葉は、自分が満たされていないと言えないんです。子どもにもご主人にも、生まれてきてくれてありがとう、一緒にいてくれてありがとうと伝えることが家族関係の向上の秘訣です。




まとめ

ママも「軸」を持つこと、「優先順位」をつけること。
そのためにまずはあなたの本音、心の声に耳を傾けてみて。
愛と感謝を素直に伝えることができる輝くママになりたいですね!



Special interview

グローバルウーマン・アカデミー主宰
女性の生き方プロデューサー/マザーズコーチ
畑山 理沙さん Risa Hatayama

大阪府出身。オハイオ州の大学でビジネス会計学を学ぶ。東京、米国にて金融業界でキャリアを積み、NYで結婚・出産。2013年よりシンがポールへ移住。証券会社でアジアを飛び回る仕事を3年間続けたのち、自分らしい働き方を求めて退社。「マザーズコーチ・シンガポール」を立ち上げ、2016年4月起業。2017年からは世界中の日本人女性を対象に、世界基準の自分軸を構築する3か月のオンライン講座「グローバルウーマン・アカデミー」を運営。5歳と3歳の女の子のママ。
公式サイト:www.risahatayama.com


インタビュー こちらもおすすめ