#復刻版パルティ

【1994年】復刻版パルティ-面白バックナンバーを振り返り


\PARTI創刊の年、1994年/

モノクロ印刷時代の懐かしい記事
当時の時事ネタからシンガポール雑学まで

1994年創刊から四半世紀以上にわたり、シンガポールの情報を発信してきたPARTI。
この情報はPARTIの財産!(自分たちで言ってすみません)
独断と偏見で「面白い!」と思う記事をピックアップし、お届けしていきます。
今回は、PARTI創刊の年でもある『1994年』を振り返ります。



実は、PARTI創刊第1号は、悲しいことに行方不明なんです……。編集部の本棚に並ぶバックナンバーフォルダの最初は、1994年2月号、創刊第2号(Vol.2)からスタートします。
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1994年2月号/Vol.2

1994年2月号の表紙を飾っているのは当時の在星日本人の方から寄せられたお子さんたちの写真。



中身はほとんどモノクロ印刷で、記事はレストランの紹介からイベント情報、ローカルレシピ(この号はチリクラブ)などなど。脱力系イラストとゆるめに書かれた記事が印象的。中でも時代を感じるのは、1994年2月号P.12に掲載されていた小さな旧正月のコラムでした。



☝記事内容

昨年(1993年)のチャイニーズ・ニューイ ヤーの事だ。
パル子とアンティは、在住約3カ月という短いシン ガポール生活のため、まだ日本のような感覚であった。

「チャイニーズ・ニューイヤーはどこもみんなクローズしていて食事にも困るから買い込んでおいた方がいい」という親切なアドバイスを、もちろん聞き流した訳ではなかったが、いざ、当日……

「日本のお正月は、なんだかんだと開いてるお店が多いのが当たり前じゃないか」という日本感覚がまだ抜けていなかったため、とんでもない目にあったのだ。

見事にどこもクローズ状態でした!!!歩けばどっか開いてるだろうという日本人的甘えは通じない。(トホホです)

たまのお休み、ゆっくり家族と外で日本食でも……なんていうのは最も大変。
ただし、開いているお店も多少はありますし、昨年は閉めたけど今年は……と考えているところもあると思います。 いきつけのお店がある人は要確認。また、行ってみたいお店がある人も事前確認を、お忘れなく!

一番いいのは、この時期のシン ガポール脱出……かな?

\編集部コメント/
今でこそ旧正月でも営業しているお店が増えたシンガポール。
27年前は、どこもかしこもクローズだったようです。活気づいているのは中国寺だけ……。今のようにスマホでピピっとデリバリーもできないですし、旧正月前の買いだめ、大変だったでしょうね。




1994年5月号/Vol.5

27年前のPARTIは今よりも文化ネタが多く、編集部も振り返りながら勉強になります。
1994年5月号P.1で紹介していたのは、各民族の「結婚式」について。

時代を経て2021年現在では、お祝い金の相場や様式にも変化があるかもしれませんが、古き良きお祝いの様子を紹介した記事をお楽しみください。ちなみにお祝い品のタブーとして、中華系の方に時計はNGってご存知でしたか? その理由も記事にあるので、ぜひプチコラムまで読んでみてくださいね!



☝記事内容

”HOW TO” s IN SINGAPORE!

いろいろな民族の人たちが共住する国、シンガポール。
シンガポールで生活するための、ワンポイントレッスン。
今回は「結婚式について」、 各民族の異なったスタイルを、ちょっとのぞいてみましょう。


マレー系の結婚式
伝統的な民族衣装が美しく、独特のセレモニーを行う。
新郎は数人の友人を従え彼らに楽器をならしてもらいながら、花嫁の家に行く。玄関には花嫁の側を代表する女性が出て来て結納金の額の折衝をする。成立後、家にいれてもらえるが、花嫁の両親と同じ折衛をする。話が終わらないうちは花嫁の顔を見ることができない。

もちろん、結納金の金額は初めから決まっているのだが、古来からのしきたりを再演しているのです。一般的には、男性側の自宅の広場でおこなわれる。 HDBの吹き抜けのあたりを車で通るとよくその場面に出くわします。

お祝い金はマレー人同士なら10ドル位が相場。
日本人の場合はつきあいの度合いにもよるでしょうが、倍額以上は出してあげていいのでは?


チャイニーズ系の結婚式
様式は日本人同様だが、一般的には中国料理のもてなしでなるべく多くの人を呼ぶ方がよいという傾向にある。
夕方からの披露宴が多く、やはり、ホテルやレストランを利用することが多いようだ。服装は赤、黄色、ピンクなど華やかな色が好まれ、黒、青系は敬遠される。

御祝儀としては、縁起もので優事には偶数が好まれ、20、40、60、80、……中途半端だが、24ドルというのも縁起のいい金額らしい。

ちなみにお葬式では39ドルとか奇数の現金を白い封筒に入れて渡します。
式の段取りは、同じ中国系のシンガポーリアンでも、出身地により伝統が異なります。


インド系の結婚式
もちろん、マレー人やチャイニーズと同様、多種のスタイルがあるが、ヒンズー教徒の司祭は、上半身裸!
結納の時も式の当日も腰から上は裸。腰巻状の布をまきつけた司祭が儀式を司る。

サリーを身にまとった新郎新婦。 盛大な音楽とともに、司祭は祈りを上げた後、聖水をカップルと血縁者にかけ、将来の契りを申し渡す。その後、大きなお皿に載せられた花を出席者が一輪づつ頂く。

料理はバナナリーフにマトン入りインドカレーが用意され手で食べる。 食事後に御祝儀やプレゼントを渡して終わる。

インド人女性の額についている赤い点は夫への永遠の愛の印で、タリと呼ばれるネックレスは、エンゲージリングに相当するものだそう。夫が死んだらタリを外し、額の赤い点も消すらしい。未婚女性で黒い点をつけている人もいるが、これは厄よけだそうです。

注意!こんなタブーもあるぞっ

インド人の出産祝い
赤ちゃん用の金の装身具を送る習慣があります。 日本人の場合、よほど親しいがらでない限り、他の民族同様、一般的なベビー用品で差し障りない。


お祝い品
チャイニーズに時計を送るのはタブーです。 「時を刻む」いわゆる“死”に近づくものをお祝いのギフトにするなんて!という説は、あるシンガポーリアンが教えてくれたが、日本にも時計を贈るとその人と縁が切れるという人もいるし、実際は定かでない。とにかくタブーは事実です。




1994年に連載されていたレシピページ
ミセスアキコのクッキングレッスン

昔の誌面画像のため不鮮明な部分も多いですが、「何作ろう……?」と悩んだ際には、お料理名でググってみては!いろいろな方のレシピも参考に、今夜の一品に作ってみてはいかがでしょうか。






1994年に連載していた毎日の花言葉

自分の誕生日の誕生花、そして、その花の花言葉を、皆さんご存知ですか?
1994年のパルティ誌面で1年間連載のありましたこちらのページで、ぜひチェックしてみて!
大切な記念日や花を贈る際の参考にもなるかも。



よくよく見てみると……上記画像の11月にミスあり……。
「10月のお花たち」→「11月のお花たち」が正しいです。
パルティスタッフは、このような誤記がないかどうか、入稿前(印刷所に納品する)に確認作業を必ず行っています。それでも見つけられず、そのまま発行されてしまうこともありますが……毎月毎月、そのような作業の果てに、誌面発行させています。

そんな我々の汚点、創刊号である1994年1月号の誌面が行方不明。
ということで、1月号の花言葉が上記画像にありません。でも安心してください。1月生まれの読者さんは下記をご覧ください!他WEBサイト(WEB by 花時間/出典:「花時間」角川書店)より情報調べてきました。


※広告は当時のものです

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