parti editor's letter

【編集Aの育児日記 ふたごの日々】
マニラ経由便、恐るるに足らず

待望の一時帰国に、うっかり選んでしまったフィリピン航空の経由便。
だって直行便と比べて、4人で12万円も安かったんだもの。 12万円あったら、アレも買える、コレも食べれる、たった数時間の我慢ならきっとできるはず……
3歳の荒くれ双子を連れた旅だというのに、つい欲に目がくらんだ。
浮かれモードで帰国を自慢していたら、営業Hが不安げに言った。

「Aさん、気を付けてください。マニラ空港で同郷の知人がトラブルに遭って、大変だったみたいです」
「なぬー⁉」

調べてみると、確かに空港内で犯罪に巻き込まれるケースが稀にあるらしい。
これまで結構、世界の辺境を旅してきたが、今回は双子連れ。彼らがやりたい放題している隙を狙われたらと震撼した。かくしてウハウハ気分から超警戒態勢へ。貴重品は主人のお腹の中という、バックパッカーの古典的手法を採用。手荷物は最小限にして、さらにファスナーに鍵まで付けた。

マニラ在住の友人から、到着する第2ターミナルの情報を送ってもらったが、キッズフレンドリーな施設は皆無らしい。5時間もマニラに滞在せねばならんのにー!と頭を抱え、 双子対策のおやつとオモチャを買い漁った。

そして当日。まず4時間のフライトを乗り切り、マニラに到着。トランジットカウンターへ着くと、看板も掛かっていない秘密の扉にスルスルっと通された。そこには、な、な、なんと、こぢんまりとした乗り換え客専用ラウンジが! 華やかさはゼロ、提供されるのは水オンリーだが、ゆったりとしたソファに、シャワー、小奇麗なトイレがあり、何より安全の確保ができる。もはやサプライズギフト的な衝撃。

おかげで快適な数時間を過ごすことができた。フィリピン人は子どもに優しく、機内で多少うるさくても大らかだった。双子もフライトの間に陸で休めたせいか、結構いい子にしていた。買ってからさんざん後悔したフィリピン航空の経由便だが、また乗ってもいいかもと、早くも来年の夏に想いを馳せている。



編集A

PARTI編集長。在星歴14年。
ハチャメチャな3歳・双子男子の母。