parti editor's letter

【編集Aの育児日記 ふたごの日々】
お腹いっぱい食べれること

私が双子を叱るポイントは2つと決めている。
「絵本を大切にしないとき」、そして「ご飯をちゃんと食べないとき」。


先日も食事を巡る騒動があった。
母としては「ご飯ですよー」で全員着席してほしいのである。しかし遊びに夢中だったり、お腹が空いていないとなかなか来ない。そして、母爆発。怒りを鎮めようと大きく深呼吸しながら私は考えた。そろそろお腹いっぱい食べられることの有難さを伝えてみよう。


そして、アフリカの貧困問題を伝えるYouTubeをみんなで見た。ソマリアの難民キャンプで暮らす子どもの映像。双子は世界地図でアフリカの存在は知っていたが、テレビに映るあらゆるものが未知だった。家がないらしい、ご飯が足りないらしい、こんなに手足が細い子どももいるらしい。そして双子の頭に大きな疑問が浮かんだ。
「なぜ、こんなことがおきるの?」


私は言葉に詰まりながら「例えば、戦争だよ」と答えた。
すると、今年の8月にNHKで見た広島原爆資料館のドキュメンタリーを思い出したらしい。それは彼らが初めて戦争を知った映像だった。国と国が喧嘩をしているの? 爆弾が落ちるの? シンガポールには爆弾落ちないの? もう質問の嵐だった。


貧困についても、戦争についても、教えることは容易ではない。それをつくづく思い知った。それでも親も学びながら、無駄に怖がらせることはしないよう、彼らに分かる言葉で伝え続けていきたいと思う。


そして先週末、双子の一人がぽつんと言った。
「せんそうはだめ、ぜったい」
太陽の光が降り注ぐプールサイドで、何の脈略もなく。しかし彼にとっては何かがコネクトしてその言葉を発したのだと思う。お腹いっぱい食べられること、思いきり遊べること、当たり前だと思っていることがそうでないこともある。今月、双子は5歳の誕生日を迎える。世界の平和に目を向けることができる人に育ってほしい、そう切に願う。




編集A

PARTI編集長。在星歴14年。
ハチャメチャな4歳・双子男子の母。