今日のキヅキ

魂は永遠

世界にまん延している新型コロナウィルス、その影響で長く続いた“非日常”が日常となってきました。その非日常の間、気づかないうちに誰しも大小のストレスを溜めています。そして最近になって、死を選択するという方が増えてきたという悲しいニュースが聞こえてきます。その選択に至った理由は皆さんそれぞれでしょう。経済的理由、健康上の理由、自分の将来に対する絶望感。悩み抜いた挙句にその選択をした方も、衝動的に死を選んだ方も。果たして、「肉体の死」は全ての問題を解決する手段なのでしょうか。


前回までのお話、覚えていらっしゃるでしょうか。亡くなった方の魂はミディアムを通じて地上の愛する人に会いにきてくださるということ。私たちの側にいて見守っていることを。つまり死んで終わり、ではなく、その魂は生き続けているということです。


私たちの魂は訳あってこの肉体に宿っていますが、肉体には必ず死という終わりが訪れます。でも肉体は朽ちてもその魂は生きています。遅かれ早かれ魂はスピリットワールド＜霊界＞という元の棲み家に戻ります。それが私たちの宿命です。その肉体を時期が来る前に終わらせてよいものなのでしょうか。


自死を選択した魂は（その動機にもよりますが）、右も左も分からない闇の世界へ行くと「スピリチュアルリズム」では考えられています。そしてそこにしばらく留まらなければなりません。その間、家族や友人たちの嘆く姿を見て、愛する人の魂を傷つけてしまったことを知るでしょう。傷つくのは自分の魂も同じこと。これは大きなカルマ（業）を作ってしまったことになってしまいます。


私たちは地上での数々の困難を乗り越え、そのすべての経験を魂の糧にすることを自分自身の魂の奥底にある「内在神」と約束をしてこの世に誕生してきています。今は、自覚がないとしても、魂は肉体の死後も永遠に続きます。今の人生はその長い魂の歩みのほんの１ページに過ぎません。


地上人生の中、私たちには多くの試練があります。ですが、今までの人生経験を応用し、知恵を絞り、人の助けを借り、なんとかして乗り越えることができるようになっているのです。私たちには指導霊や天使が守ってくれているということをお話ししましたね。こういう時こそ、私たちを助けてくれようと頑張っている霊界のヘルパーたち、そして亡くなった愛する人に祈りを届けてみましょう。心静かな時、きっと良いひらめきが得られるに違いありません。

● まとめ ●

今の人生の困難を乗り越え、肉体を卒業した後で振り返ると、平坦で満たされた人生よりもちょっと感慨深いものになるかもしれません。どんなに苦しくても、「死」という選択肢を外し、現状の問題から目を背けず、一生懸命乗り越えていく勇気を持ちましょう。大丈夫です、その苦しみは永遠に続きません。必ず助けがあります。光を信じて、前を向いて歩いていきましょう。そうやってこの経験が魂の糧となり光となり、私たちは成長していくのです。

教えてくれたのはこんな人

佐野 仁美
「LA VITA」代表。バッチ財団登録プラクティショナー・ティーチャー、シンガポール登録心理カウンセラー、スピリチュアリストなどとして活躍。
大手金融機関で25年に及ぶ会社員生活を経て、心理学や哲学などさまざまな学問を学び、心の癒しのお仕事へ。

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