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【Women’s Health】
子宮筋腫って大変な病気?- ① 診断編

女性の不調・お悩み解決

子宮筋腫って大変な病気?- ① 診断編

『子宮筋腫』という病名を聞いたことがありますか?
多分、お知り合いやお母さんが子宮筋腫だったり、自分も検診で子宮筋腫と言われたり、どこかで耳にしたことがあると思います。それもそのはずで、子宮筋腫は多すぎて正確な統計がありませんが、成人女性の4~5人に1人は持っていると言われています。では、子宮筋腫は必ず治療が必要なのでしょうか?


子宮筋腫は良性のできもの(筋肉でできたコブ)ですので、特に症状がなければ治療の必要はありません。ただ、場所や大きさによっては、経血量が多くなって貧血になったり、不妊の原因になったりすることがあるので、その場合は治療が必要になります。いずれにしても、閉経を迎えれば症状はほとんど無くなるので、それまでいかに付き合っていくかが重要な疾患です。


子宮筋腫には3つのタイプがあります。
① 子宮の内腔に突出した「子宮粘膜下筋腫」
② 壁の中にできた「子宮筋層内筋腫」
③ 子宮の外側に育った「子宮漿膜下筋腫」
※子宮筋腫の分類図を参照




一般に、子宮筋腫は子宮の内側に近いほど症状が強く、逆に外側にあるとかなり大きくなっても症状が出ません。従って子宮漿膜下筋腫は治療の対象にならないことが多く、子宮粘膜下筋腫は強い症状が出るので、ほとんどの場合治療が必要です。子宮筋層内筋腫は、小さいうちは症状が無いのですが、内側に大きくなってくると症状が出るので注意深く経過をみる必要があります。


診断や経過観察は、基本的には超音波検査(エコー)で行います。非常に大きいか、数が多く全貌がつかめない場合、また形状や血流などで悪性が疑われる場合などはMRIを撮影して確認します。血液検査では子宮筋腫を見つけることはできませんが、子宮筋腫が見つかったあと、貧血があるかどうかを調べて治療や経過観察の参考にすることがあります。


いずれにしても、『子宮筋腫』=『治療』ではなく、『治療』=『手術』でもありませんので、子宮筋腫があると言われたからといって心配しすぎる必要はありません。まずは今後の方針について、かかりつけの産婦人科でご相談ください。(次回は子宮筋腫の治療についてお話しする予定です)



今月のまとめ

● 子宮筋腫はとても多い疾患
● タイプによって症状が異なる
● 基本的に症状がなければ 治療の必要はない




教えてくれたのはこんな人

鍋島 寛志先生
日本メディカルケア院長、産婦人科医。
数千例のお産を取り上げた経験があり、当地でもローカル医とタッグを組んで分娩まで担当。
また乳がんなど、女性特有の病気の知識と経験も豊富。