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【Women’s Health】
妊娠中や授乳中のインフルエンザ対策

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妊娠中や授乳中のインフルエンザ対策

冬になってインフルエンザの流行を気にする時期になりました。日本ではすでに一部で流行が見られているなど、いつもと異なる流行のパターンとなっており、この先も注意が必要です。シンガポールではインフルエンザに対して特に妊婦さん、授乳婦さんはどのように対策をしていくとよいのでしょうか?


まずインフルエンザに対して有効とされているのは予防接種となります。ですが、そのインフルエンザの流行する型は毎年変化するため、他の予防接種と異なり、毎年接種をする必要があります。流行する型はWHOの予測をもとに各メーカーが作成するため、どの国で接種しても変わりはありません


妊娠中に接種していいか悩む方もいるかもしれませんが、インフルエンザのワクチンは唯一妊娠のどの時期であっても接種してよい予防接種とされています。接種してから効果が出てくるまで2週間程度かかると言われているので、遅くとも11月末には接種を済ませるようにしましょう。


インフルエンザに罹らないようにするにはどうするとよいのでしょうか?
よく言われるのはマスクや手洗い、うがいでしょう。




図にあるようにウイルスは非常に小さく、マスクの目を簡単にすり抜けてしまいます。だからといって全く効果がないわけで はなく、つばなどに含まれたウイルスが飛ぶのを防いだり、マスクの内側の湿度を高く保ったりといった効果を発揮します。


手洗いは、物を触ることでウイルスが広がっていくのを抑える効果があります。実験上では、ウイルスは硬い金属やプラスチックの表面だと1日程度生存できるとされています。ウイルスがついた物を触り、その手を口に持っていくと感染する可能性もあります。毎回石鹸をつけて念入りに洗うというよりは、水で皮膚の表面についたウイルスを洗い流す妊娠中や授乳中のインフルエンザ対策イメージで行うとよいでしょう。


イソジンのうがいについては実はあまり効果はありません。イソジンは薄めると殺菌効果がなくなりますし、イソジンの殺菌効果は塗った部分が乾燥するときに発揮されるので、常に湿っている喉ではその効果は疑問と言わざるを得ません。
 

さて、いくら上記のような対策を万全に行ってもインフルエンザに罹ってしまうことはあります。妊婦さん、授乳婦さんが罹患したときはどうすればよいのでしょうか?


まずは症状が軽いか重いかによって治療方針は異なるのですが、妊婦さん、産後2週間以内の方はハイリスク群に分類されるため、抗ウイルス薬を使用した治療の対象となります。現在使用されている抗ウイルス薬の中ではタミフルの効果が認められていますの で、決められた日数を守って服用されることをおすすめします。
 

今月のまとめ

● 妊娠中、授乳中でもインフルエンザの予防接種は可能
● マスク、手洗いで予防しよう
● 万が一、妊婦さんおよび産後2週間以内の方がインフルエンザに罹って、症状が重い場合はタミフルを服用



教えてくれたのはこんな人

佐藤健一
日本メディカルケア家庭医。日本・シンガポールで家庭医として豊富な経験を持ち、小児から大人まで幅広い年齢の方々のさまざまな疾患の診察を行う。乳幼児健診、子育てへのアドバイス等にも定評がある。



日本メディカルケア
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