#housing

【佐藤さんの住宅探し】
住宅を家主さんに返却する際の注意点 ②

house

前回のポイント(住宅を家主さんに返却する際の注意点 ①)

● 中途解約の時は必ず2か月前に受取証明付レジスターメールで通知
● 期間満了に伴う返却でもできれば1.5か月位前に通知した方がベター
● 鍵の返却前には全てのカーテンのドライクリーニングと専門業者による清掃が必要
● カーテンのドライクリーニングを鍵返却当日に行う場合には事前に書面(メール等)による家主の了解が必要



住宅を家主さんに返却する際の注意点 ②

引き続き、住宅を家主に返却する際の注意点について不動産業者の山田さんがお客さまの佐藤さんに説明します。

佐:家の清掃とカーテンのドライクリーニングはどのくらいかかるのでしょうか?


山:家の清掃はその家の大きさと清掃を依頼する時期によって異なります。1ベッドルームと5ベッドルームの物件では当然清掃費用は異なります。1ベッドルームが大体$300~400、2ベッド$400~500、3ベッド$500~600というのが目安ですが、申し上げましたように広さによって異なります。また、清掃を依頼するタイミングが大量に日本人駐在員が帰国する3月は他の月と比べて完全に売り手市場になりますので、その金額も高くなります。


佐:カーテンのドライクリーニングはどうでしょうか?


山:カーテンの場合は基本的に重さで値段が決まります。1kgが$9~12で、付け外しを依頼したりするとさらに出張費用がかかる他、極端に天井が高い場合や、昼用のカーテンについては重さ以外のフックの数など別な基準で値段がかかることがあります。


佐:なるほど、その精算方法はどのようにすればよいのでしょうか?


山:基本的に作業をする当日、現金で精算することを求めてくるケースが多いですが、会社負担になる場合には請求書で処理することも可能です。


佐:その他、どんな点に注意が必要ですか?


山:通常、コンドミニアムは清掃業者等が作業できる時間が決まっています。月曜日から土曜日の正午までがその作業時間となりますが、コンドミニアムによっては土曜日の作業も禁止しているところがあります。そのため、家主さんに鍵を返却するタイミングはそのスケジュールも念頭に置かないといけません。


佐:なるほど、引越業者さんも日曜日は一切作業ができませんし、引越をしてからでないと部屋の清掃もできないから、スケジュール調整が難しそうですね。


山:おっしゃる通りです。通常、私どもは清掃作業が終わった直後に鍵を返却するような段取りにし、もし清掃の状態に家主さんが満足しなければすぐに対応するような体制を取るようにしており、カーテンのドライクリーニングを鍵の返却の際に行うのも家主さんにカーテンの状況を確認してもらってからドライクリーニングに出すようにしております。


佐:鍵の返却にはどのくらい時間がかかりますか?


山:私どもの場合、お客さまには最大2時間はかかることもあります、とお願いしております。


佐:カーテンを引き渡し前にドライクリーニングすると、その期間カーテンがないことになってしまいますが?


佐:そんなに時間がかかるものなのですね。





今回のポイント

ポイント1

● 家の清掃費は1ベッドルームが大体$300~400、2ベッド$400~500、3ベッド$500~600というのが目安

ポイント2

●カーテンのドライクリーニングの場合は重さで値段が決まり、1kgが大体$9~12ドルで、付け外しを依頼するとさらに出張費用等、別な費用があることに注意

ポイント3

●引越、清掃等は基本的に平日、土曜日は午前のみしか作業ができないことを前提に家の返却日を決める必要がある




教えてくれたのはこんな人

高野 徹
82年東急不動産入社。93年から駐在、不動産仲介、エアコン保守を手がける。
01年東急不動産より会社譲渡を受ける。
また現在、野村不動産から資本を50%受け入れ野村不動産グループに。
その他、日本のリログループ、リログループの100%出資の米国リダック社とも業務提携(日本、米国、ヨーロッパ不動産賃貸)。宅地建物取引主任者、シンガポール不動産仲介業有資格。

お問い合わせは、takano@tokio.com.sgまで
www.tokioproperty.com.sg



連載 こちらもおすすめ