#housing

【佐藤さんの住宅探し】
コロナ禍での物件(コンドミニアム)見学

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前回のポイント(サービスアパートメント)

●サービスアパートは短期滞在用だけではなく、長期滞在をしている人も結構いる
●サービスアパートの場合、ご入居の手続、入居期間中の問題処理/フォローアップ、簡単な退去手続、敷金の全額回収などが全く問題ない
●法人家主の一般賃貸物件はほとんどない
●サービスアパートの3ベッドは相当高いのでコンドを選ばざるを得ない
●単身、ご夫婦であればサービスアパートがお勧め
●とくに単身、女性一人の場合にはサービスアパートにすることにより様々な問題回避ができる



コロナ禍での物件見学

今回は現在のコロナ禍での物件見学について佐藤さんが不動産業者の山田さんに聞きます。


佐:最近の日本人駐在員の方々の動きはどうでしょうか?


山:ようやく隔離が1週間になり、商社さんや銀行さんの流入が始まってきています。


佐:物件や賃料はどのような状況でしょうか?


山:すでに米国や韓国などから隔離なしで駐在員が流入してきており、またお話しいたしましたように日本の方々も入って来ているため、住宅を取られるスピードがかなり早くなってきています。とくに日本人駐在員に人気のあるオーチャード界隈、ノベナ、ティオンバルやレッドヒルといった住宅については情報が出てくるとすぐに取られてしまうような状況です。


佐:そんなに早くなくなってしまうものなのでしょうか?


山:例年ですと10月~12月にはそれほど流動性は高くないのですが、ウィズコロナの影響もあり、企業さんが駐在員の入替をさすがに始めたようで、かなり流動性が高まっています。一方でシンガポール人が自身のための住宅として中心部に住むようになってきたこともあり、人気のあるプロジェクトの在庫が少ないのが現状です。


佐:賃料はどのような状況でしょうか?


山:賃料はここ1~2年、不動産価格の上昇や物不足もあり、上昇傾向にあります。


佐:そうすると、コロナが終息するともっと上がってくるということでしょうか?


山:そうですね、これからドンドン日本人駐在員の方々が入って来るので、日本人に人気のある物件は賃料が上がる可能性が高いです。また例の中国との関係から、香港からの移転も増加すると思われ、日本人駐在員の数は減少するものの、中心部の人気物件の賃料はまだ上昇すると思われます。


佐:まだ上がるのですか? 私の知り合いの会社の人たちは住宅予算を減らされている人が多いのですが。


山:そうですね、日本の会社さんは過去の住宅賃料全体の動きを見てご予算を決めていますので、確かに郊外の古い物件などは賃料が下がっているところもありますが、それらは普通は日本人駐在員が選ばないような結構古い、郊外の物件です。これまでの日本人駐在員が多く居住する住宅については、むしろ逆で今後も上がっていくものと思われます。




今回のポイント

●ようやく新規駐在員の増加が始まっている
●賃貸住宅の決まり方が相当早く、1週間くらいで取られてしまうことが多くなってきている
●日本人駐在員に人気の住宅賃料はまだまだ上昇が続く





教えてくれたのはこんな人

高野 徹(takano@tokio.com.sg)
82年東急不動産入社。93年から駐在、不動産仲介、エアコン保守を手がける。
01年東急不動産より会社譲渡を受ける。
また現在、野村不動産から資本を50%受け入れ野村不動産グループに。
その他、日本のリログループ、リログループの100%出資の米国リダック社とも業務提携(日本、米国、ヨーロッパ不動産賃貸)。宅地建物取引主任者、シンガポール不動産仲介業有資格。

東京不動産へのお問い合わせは、tps@tokio.com.sgまで日本語でどうぞ!
www.tokioproperty.com.sg

Tel: 6737-5187
Fax: 6738-3221


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