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【佐藤さんの住宅探し】
賃料上昇が続くコンドミニアム

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前回のポイント(賃料上昇が続くコンドミニアム)

● 現在、コンドの賃料は上昇が続いており、当分続く可能性が高い

● 理由として以下のことがある

➀以前と比べてシンガポール人の生活が豊かになりシンガポールの人たちが自分の住まいとしてコンドを購入して、投資賃貸に回さなくなっていること

➁公共住宅の入居が遅れておりコンドに一旦入居しなくてはならないこと(とくに結婚を控えた若い方々)

➂不動産価格の上昇のタイミングで自分の不動産を売却してとりあえず次を買わずに賃貸する人が増えたということ

● さらにコロナの収束に伴い、日本と比べて欧米とシンガポールの行き来がより活発になり、欧米諸国の人たちの賃貸需要が増えていること、香港からシンガポールに駐在員が移動してくること

● これらの動きに加えて、不動産価格の上昇、不動産維持費、GSTの上昇なども今後さらに賃料を押し上げる可能性がある




賃料上昇が続くコンドミニアム

今回も引き続き、不動産業者の山田さんが説明します。


山:こちらが最近の賃料の上昇を示す政府発表のグラフです。


佐:こんなに賃料が上がっているのですか?


山:もう完全な家主市場になっており、これまでのような不動産取引の慣行が通用しなくなっています。


佐:どういうことでしょうか?


山:現在は家主さん側に直接お客さまが問い合わせをしてくるケースが多く、私どものようなテナントさん側の不動産業者からの問い合わせを受けてくれなくなり、ご転勤をされた場合の中途解約ペナルティをテナントさんが行わなくてはならなくなっています。そのため、お住まいを紹介する場合にテナントさんに仲介手数料を賃料の多寡に関わらずお支払いをお願いすると同時に、ご転勤等による中途解約の場合、早期解約ペナルティ(家主が支払った仲介手数料の契約残存期間分相当)をテナントさんにお願いしないと物件のご紹介ができない状況になっております。

佐:なるほど、賃料が上がっているだけでなく賃貸条件も厳しくなっているということですね。




今回のポイント

ポイント1

●昨年の同時期と比べて同じ物件の賃料は約20%、ひどい場合は50%も上昇していることがある

ポイント2

●賃料の額にかかわらず借り手が仲介手数料の負担を行わないとご紹介できる物件がかなり限定される

ポイント3

●借り手がディプロマティッククローズによる早期解約を行った場合、借り手が早期解約ペナルティを確実に支払う必要がある




教えてくれたのはこんな人

高野 徹
82年東急不動産入社。93年から駐在、不動産仲介、エアコン保守を手がける。
01年東急不動産より会社譲渡を受ける。
また現在、野村不動産から資本を50%受け入れ野村不動産グループに。
その他、日本のリログループ、リログループの100%出資の米国リダック社とも業務提携(日本、米国、ヨーロッパ不動産賃貸)。宅地建物取引主任者、シンガポール不動産仲介業有資格。

お問い合わせは、takano@tokio.com.sgまで
www.tokioproperty.com.sg



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