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【KOMABA便り】
「母語?母国語?」

海外キッズも“安心”
KOMABA便り

「母語?母国語?」

アフリカで小学校の先生をしていた時の出来事です。たわいないケンカから泣き出してしまった子どもが、相手の非を必死で私に訴えてきました。その子の民族の言葉で。それを見た周囲の子たちが「ミスター・イシカワは英語じゃないと通じないよ!」と笑い出し、終いには訴えられた子も訴えて来た子も笑い出す、という微笑ましい決着となりました。


作家の井上ひさしさんは著書の中で「母語は道具ではなく、その人の精神そのものである」と訴えています。なるほど、アフリカのその子にとって母国語は英語ですが、母語は民族の言葉。感情が高ぶり心から自分の思いを相手に伝えたいとき、自然に出てきたのが母語であったというわけです。


シンガポールや東南アジアの国々ではこの母語と母国語が違うということは日常的に感じることができます。翻って日本は母語と母国語がほぼ同義ですから、違いについて気にすることもなく言語力が育っています。ちなみに国別で見ても、母語と母国語がほぼ一致して使われている国の方が圧倒的に少数なのだそうです。



「精神そのものである」母語=日本語をどう育てるか。幼児クラスや小学生クラスを指導していると様々な課題に直面します。井上ひさしさんは「母語以内でしか別の言語は習得できない」とその著書で続けています。バイリンガルを育たい、という保護者の方の願いをサポートするための母語教育は、単にひらがなや漢字の書き方を教えるのではなく、子どもたちの精神を育てる教育なのだ、という思いで日々取り組んでいかなければなりません。




教えてくれたのはこんな人

石川晋太郎塾長
売れないバンドマンを経て、アフリカで小学校の先生に。当地では海外で暮らす子どもたちの教育をサポート。

自律と自立を育むシンガポールの学習塾 KOMABA
● 対象は幼児・小学生・中学生・高校生

〈オーチャード校〉
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