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【KOMABA便り】
学びを深める遠回り

海外キッズも“安心”
KOMABA便り

学びを深める遠回り

恵比寿にある「こぐま会」で授業研究に参加していた時のことです。これは解けないであろう、という難問に対してあっという間に正解をした幼稚園児がいました。先生も驚かれて「どうしてその答えになると思ったの?」と尋ねると「ママが『そう答えなさい』って言ったから」と屈託のない笑顔で答えて全員ずっこける、という一幕がありました。


ただ、これは難しいですよね。保護者からすれば一目瞭然、考えるまでもない問題ですから「これが答えに決まっているじゃない」という思いで見てしまいます。そんな時、どうしたらいいでしょうか。


「今、分からなくてもOK!」と割り切ってみるのも一つです。
私たちはどうしても与えられたものは全部理解しないと、この先たいへんなことになる、という不安を抱えがちです。小学校・中学校となるとその不安はもっと大きくなります。そうなると「ママが……」からを脱却した子どもたちは「解答用紙の文字数に合いそうだから」「こういう公式を習った気がするから」ととにかくテキストやテストを埋めることに懸命になり、出来たという充実感よりも終えたという安堵感で学習を進めてしまいます。



そうならないためにも、幼児期~小学校3年生くらいまでは、時にはどうか待ってあげてください。分からないことを一旦置いておき、別な何かの時に「あぁ、この前解けなかった問題はこういうことだったのか!」と子どもたち自身が嬉しさを伴って理解する、そういう経験をたくさんさせてください。「遠回り」という言葉が日本よりも抵抗があるシンガポールにいるからこそ、私たちは塾を通してワクワクするような遠回りをさせていきます。




教えてくれたのはこんな人

石川晋太郎塾長
売れないバンドマンを経て、アフリカで小学校の先生に。当地では海外で暮らす子どもたちの教育をサポート。

自律と自立を育むシンガポールの学習塾 KOMABA
● 対象は幼児・小学生・中学生・高校生

〈オーチャード校〉
19 Tanglin Rd #03-01 Tanglin Shopping Centre
☎ 6736-0727
Email:komaba@cradle.asia
www.cradle.asia


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