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【KOMABA便り】
考える言葉

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KOMABA便り

考える言葉

インターや現地校へお子様を通わせていらっしゃる保護者の方から塾へ問い合わせを頂いたとき「ウチの子は○年生なのですが、まだ△年生の漢字しか書けません。授業についていけますか?」というご相談を度々受けます。

国語学習において漢字の読み書きは、
①学年ごとに範囲が定められている
②出来るか出来ないかがご家庭でも判別できる
という「分かりやすさ」からどうしても気になる学習の観点です。

もちろん、学年相応の漢字の読み書きができることに越したことはありません。ただ、国語であれ算数であれ、学習するうえで読み書きの技能以上に必要とされていることは「日本語で思考がどれだけできているか」という力です。

『人間は考える葦である』とはパスカルの言葉ですが「聞く・話す・読む・書く」の4技能を根底で支えるのは「思考」です。では人間は何で思考しているのか、それが言葉であり母語です。そしてその思考を支える言葉の能力は、漢字テストの結果ように分かりやすいものではありません。



少し乱暴な言い方をすると、もしも書く技能が劣っていたとしても、日本語で思考する力が年齢相応に育っているのであれは、塾での授業にはついていけますし、本帰国になって日本の学校に戻してもしっかりと学習を進めていくことができます。

しかし、日本語での思考力がどこかで停滞してしまっていると、たとえ漢字が書けたとしても、年齢が上がれば上がるほど日本語での学習において難しい面が出てきてしまいます。

テキストの問題の正答率だけで、その子の言語力を判断しないようにしなければなりませんね。





教えてくれたのはこんな人

石川晋太郎塾長
売れないバンドマンを経て、アフリカで小学校の先生に。当地では海外で暮らす子どもたちの教育をサポート。

自律と自立を育むシンガポールの学習塾 KOMABA
● 対象は幼児・小学生・中学生・高校生

〈オーチャード校〉
19 Tanglin Rd #03-01 Tanglin Shopping Centre
☎ 6736-0727
Email:komaba@cradle.asia
www.cradle.asia

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