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【KOMABA便り】
「物」を通した経験

海外キッズも“安心”
KOMABA便り

「物」を通した経験

中秋節であった先日、息子が学校帰りのMRT内でおじいさんに席を譲ったところ、おじいさんは嬉しかったようで「お礼に」と大きな月餅をくれたのだそうです。
しかも6個。
6個は多すぎだろう、と微笑ましくその話を聞くと同時に、シンガポールにもこのような昔ながらの人と人との触れ合いが残っていることになんとも嬉しくなりました。

誰とも接することなく「物」を手に入れることができる世の中。
コロナ禍によりその風潮は一層強まり、年代問わずもはやスタンダードになりつつあります。
おかげで、私が子どものころに近所の行きつけの駄菓子屋でたむろして「邪魔だ」といつも怒られていた思い出も、ドラクエⅢが欲しくて夜中から並んだのに「ここまでで売り切れです!」とあと少しで買えなかった悔しさも、今では味わうことができない素敵な思い出となりました。

豊かさ、って何なのでしょうね。

学習塾KOMABAの幼児クラスでは事物にこだわった授業を大切にしています。
とにかく「物」に触れる時間を多くとります。
頭で理解する前に体を使って考える。
そうすることで子どもたちの「内側の世界」と「外側の世界」が結ばれていく。
その過程を大切にしています。

多様化してきているとはいえ、まだまだ紙の上での正解を求められてばかりの子どもたちの教育。
また大人でも、画面の上での見知らぬ他者からの「いいね」で個人の評価が決めつけられる社会があります。

電車の席という「物」と月餅という「物」を通して生まれたこのエピソードは、実は息子にとって貴重な経験だったのかもしれません。






教えてくれたのはこんな人

石川晋太郎塾長
売れないバンドマンを経て、アフリカで小学校の先生に。当地では海外で暮らす子どもたちの教育をサポート。

 

自律と自立を育むシンガポールの学習塾 KOMABA
● 対象は幼児・小学生・中学生・高校生

〈オーチャード校〉
19 Tanglin Rd #03-01 Tanglin Shopping Centre
☎ 6736-0727
Email:komaba@cradle.asia
www.cradle.asia

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