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【小さなキヅキのススメ】
「見えないもの」との双方向通信

今日のキヅキ

「見えないもの」との双方向通信
~近代スピリチュアリズム発祥の日~

スピリチュアルというと、嘘っぽくて好きではない方もいます。人間は「目で見えないもの」に対して懐疑的です。

今回お伝えする「ハイズヴィル事件」は「目に見えないもの」が存在し、実証された最初のケースです。


1847年末、日本では江戸時代末期の頃、フォックス夫妻と2人の娘 はニューヨーク州郊外のハイズヴィル村に引越してきました。しばらくすると、家の東側のベッドルームや床からノックのような不思議な音が聞こえ始め、毎日夜中12時まで続くようになりました。


1848年3月31日金曜日、音は日中から 鳴り始め、気味が悪くなった一家は早めに就寝しましたが、音はますますひどくなります。ところがなんと娘たちは「私を真似してみて」と指を鳴らし、さらにその音は正確に 彼女たちの指の音の回数を真似したのです。


フォックス夫人は謎の音の主に対し、「私の子どもたちの年齢を鳴らしてみて」というと、正確にその音は年齢分の音を立てました。


夫人はその音の主に質問をしました。「あなたは人間なの? 霊なの? あなたはこの家で殺されたの?」音は「Yes」のときにのみ鳴りました。


フォックス夫人の質問に答える形で交信は続き、その音の主は31歳のとき、この家で肉切り包丁で殺され、地下室に埋められたとのことでした。


フォックス氏が急いで連れてきた隣人たちを前に、フォックス夫人は先ほどと同じ質問をしたところ、返ってきたのは全く同じ答え。隣人の一人は、アルファベットを読み上げ、その音の主の名前を探りました。その音の主はチャールズ・ロズマ。行商人だった彼は、5年前の火曜日、夜中12時頃にその家の先住者に殺され、現金500ドル(当時の価値では 相当な額)を奪われ、地下室に埋められたとのことでした。


翌日の土曜日には村中約300人がフォックス家を訪れ、その音との交流を目にしたということです。そして最初の晩に居合わせた約20人は、ハイズヴィル村の役場で彼らが目撃した出来事について証言・署名をし、公式な文書として保管されています。


自分の存在に気付いてほしかったロズマは満たされたのでしょうか、その後、音は聞こえなくなりました。彼の遺体は、フォックス家の地下室から別の場所に埋め直されたようで、数十年後、少し離れたところで身元を確認できる物と一緒に発見されました。そしてフォックス姉妹は後に「ラップ音のミディアム」として、大勢の前で数々の霊との交信をして見せたそうです。


●まとめ●

これが「目に見えないもの」と地上の人間との最初の双方向の交信の記録です。1848年3月31日を「近代スピリチュアリズム発祥の日」とし、こういった霊界通信は科学的に検証されるようになりました。なぜ人の魂は死後も存続するのか、死後の世界とはどのようなものか、それを踏まえて、私たちはどう生きるべきなのかを問う「スピリチュアリズム」という哲学が生まれました。亡くなった愛する人も、天使も、守護霊も「目に見えない」けれども私たちをサポートしてくださっている存在。そして、自分もいつかそうなるのかもしれませんね。



教えてくれたのはこんな人

佐野 仁美
「LA VITA」代表。バッチ財団登録プラクティショナー・ティーチャー、シンガポール登録心理カウンセラー、スピリチュアリストなどとして活躍。
大手金融機関で25年に及ぶ会社員生活を経て、心理学や哲学などさまざまな学問を学び、心の癒しのお仕事へ。


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