#Life Conscious

【小さなキヅキのススメ】
旧正月に運を上げる

今日のキヅキ

旧正月に運を上げる

今年も旧正月の季節となりました。
とくに中華系のシンガポール人にとって一年で一番忙しいシーズンです。
家族・友人・同僚と食事に出かけ、週末は親戚巡り。そしてこの時期に中華系の人たちに欠かせないのはシンガポール特有のサラダ「魚生(ユーシェン)」。レストランに行くとテーブルを囲み立ち上がったシンガポール人たちが大きなお皿に盛られたサラダを通常よりも長い箸で挟み、何か叫びながら宙に飛ばしているのを見たことがあるでしょう。これを「ローヘイ」と言い、彼らはこの旧正月の期間に、家族や友人、同僚と、何度もこのローヘイをします。


これはある意味、「一年の始まりの願掛け」とでも言いましょうか。日本の正月のおせち料理には、それぞれの料理に意味がありますね。同様にこの「魚生」の材料それぞれにもいろんな思いが込められています。ベースになる大根や人参のツマは商売繁盛やビジネスの成功、その上に乗るサーモンのお刺身は豊かな一年になるという願い、絞られるライムは幸運を。胡椒・シナモン、ごま油、プラムソース、白ごまなど、その全てに幸運、金運、仕事運、家庭運、人間関係運、そういった願いが込められます。そしてお店の人が私たちの目の前でそれをサラダの上にかけるときに、「年年有余!」「鸿运当头!」などと中国語で一つ一つ願掛けをしてくれます。その後、私たちは全ての材料が盛られたサラダに長い箸を突っ込み宙へ投げ、散らかれば散らかるほど良い運が回ると言われているので、テーブルの上は大惨事状態に。


私たちがこの地上で生きていくためには、お金が要ります。勉強をして、仕事もしなければなりません。また家族・友人・同僚等との人間関係が常に良好という訳にもいかないでしょう。それでも私たちは身の回りのことが全てうまくいくことを望みます。せっかくシンガポールにいるのであれば、ぜひこの旧正月の期間に、ローヘイをして運気が回るよう願ってみてはどうでしょう?


でも、それだけでは他力本願。スピリチュアル的には、本当に自分の魂が望むものを得るためには、自分でもアクションを起こさなければならないのです。望みや願いに対する自分の努力という前向きなエネルギーの波動が他の良いエネルギーを「引き寄せ」ます。そう、運に任せて待っているだけでは、何も変わりません。


もちろん、お金も仕事も名誉も、死後に魂の存在になったときには何の価値もなくなってしまいますが、地上生活で頑張って生きて努力したということは、自分の魂はいつまでも覚えています。自分のバランスを取るために、何がどれだけ、そしてどうして必要なのか、考えてみましょう。そしてそれが叶うよう祈り、必要な行動を取ってみましょう。




● まとめ ●

現在の生活に必要な数々の運は、本来は自分で切り拓くもので、他力本願ではなかなか達成できません。強く願い、それに向かって正しい努力をすることで、思いのほか、その願いは早く成就するかもしれません。自分の気持ちを奮い起こすためにも、運気を上げる「願掛け」をしてみてはいかがでしょうか。 どうぞ楽しみながら、そういった機会を利用してみてくださいね。そして、それに向けて何らかのアクションを起こしてみましょう。




教えてくれたのはこんな人

佐野 仁美
「LA VITA」代表。バッチ財団登録プラクティショナー・ティーチャー、シンガポール登録心理カウンセラー、スピリチュアリストなどとして活躍。
大手金融機関で25年に及ぶ会社員生活を経て、心理学や哲学などさまざまな学問を学び、心の癒しのお仕事へ。

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