mental care

うまく話ができない相手への対策

心をひも解くヒント
効率よく気持ちよいコミュニケーションを取るための「ルール設定」


問題解決、意見の不一致、面倒なことを話し合う際に「あの人は話ができない」などと、すぐにかっとなり冷静になれない人。はたまた気に入らないとすぐに不貞腐れてムスッとなる人、あなたの周りにもいませんか。他人であればいいのですが、夫婦や親子間ですと、一切関わらないわけにはいかないですよね。
口喧嘩が多かったり、コミュニケーションができない関係には、理論的で分かりやすいルールを設けることが有効です。
これらはどちらかに肩入れをしているものではなく、フェアで明瞭であるため、お互いに意識しあうことで今よりよいコミュニケーションを取れる手助けをします。



1. 話を始める前に、自分が不快であったりハッピーでないのは、何故なのだろうと自問自答する

今日頼んでいた用事を相手が忘れたことが、そんなに嫌だったのでしょうか。
それとも普段から自分の頼みごとを聞いてくれず、自分を軽んじていると感じていることで、今日の用事を忘れられて、さらに不快感が強まったのでしょうか。


2. 課題の内容はひとつに絞る

「何でやっていないのに、宿題やったと嘘をつくの?」が課題だとしたら、「嘘ばかりついているから、友達ができないし、5年生のときも××君との問題が起こったよね」に飛躍しないようにします。


3. 言葉の選び方

個人の尊厳を傷つけたり、その人自身を否定するような言葉を使わない。「お前と家政婦と何が違うんだ」など。


4. 私を主語にし、状態を説明する

「なんであなたは私の電話を無視するの?」など、あなたが主語ではなく、「私は電話を無視されたら、嫌な気持ちになる(悲しい)」など。


5. 相手が話しているときに聞く

難しければ、1分ずつ時間を区切る。お互いに言い合っていても、ひとつも解決せず、不快になるばかりです。


6. 穴に入り込まない

ときに心理的エスケープとして一切話さなくなったり、部屋に閉じこもる人がいます。これは相手をますます怒らせ、一時的な逃げにしかなりません。もし時間が必要であれば、そ う伝えましょう。


7. 怒鳴らない

大きな声を出した方が最終的に勝ちというのは、あまりに幼稚で未熟です。相手は間違いなく、あなたを今より嫌いになっていきます。


8. タイムアウト

上記ルールがどうしても上手くいかないときは、二人で納得して時間をおきましょう。


9. 妥協と理解

理想が完全に実現するのは難しく、結局は別の人間同士です。自分の言い分をどれだけ通すかに意地になってはいけません。





This Month’s Hint(今月のヒント)

ルールは、お互いに機嫌がよいときに、一緒に読んで感想を言い合い、そして練習しておくことが必要です。喧嘩に発展した後で「ほら、このルール6を見て」と言っても成功しません。





教えてくれたのはこんな人

山形千尋
BeeYrOwn心理士。(応用心理学修士・カウンセリング学修士)
オーストラリア・カウンセリング協会会員、シンガポール公認心理士。