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【News Digest】
2022年3月22日~2022年4月8日

時事

-Singapore-
時事速報ピックアップ

日々最新の情報を全国に配信する時事通信社より、シンガポールに関する最近のニュースをピックアップしてお届けします。




● 2月雨量、過去10年で3番目の多さ=例年は乾期

 シンガポールのチャンギ気象台で観測された今年2月の雨量は約175ミリだった。
例年の平均105.1ミリを大きく上回り、2月としては過去10年間で3番目に多い雨量となった。
3月21日付の地元紙ストレーツ・タイムズ(B1面)が伝えた。

 過去10年の2月の比較では2013年の395.2ミリが最も多く、16年の186ミリが続いた。
1869年の観測開始以来、2月に最も多く雨が降った年は1910年で雨量は566.7ミリだった。
2月は通常、乾期に当たる。
シンガポール気象庁(MSS)の広報担当者は同紙に、昨年2月にチャンギ気象台で観測された雨量はわずか1ミリだったと話した。

 シンガポールでは通常12月~1月上旬は雨期とされ、1年で最も雨が多い月となる。
一方、2月~3月上旬は通常、モンスーンによる雨雲の帯が赤道付近の東南アジア地域より南に位置し、シンガポールから遠ざかる。
そのため、国内は一般的に乾燥した天気となる。

 今年雨が多かった背景について気象庁の広報担当者は、「(風が北または北東から吹く)北東のモンスーン風が通常より弱かった。 結果としてモンスーンによる雨雲の帯が赤道近くに位置することとなり、シンガポールに雨を降らせた」と説明した。





● 女子卓球代表ユー・モンユー、現役引退=東京五輪で伊藤美誠と熱戦

 シンガポールの卓球女子代表ユー・モンユーは3月22日、現役引退を発表した。
ストレーツ・タイムズ紙(23日付B17面)が伝えた。
ユーは2021年の東京五輪・卓球女子シングルス準々決勝で石川佳純に勝利。
3位決定戦で伊藤美誠に破れ、惜しくも銅メダルを逃した。

 ユーは中国遼寧省出身。
シンガポールの卓球コーチにスカウトされ、17歳でシンガポールに移住し、10年に国籍を取得。
卓球シンガポール代表として競技人生を送ってきた。

 21年の東京五輪卓球女子シングルスでは、太ももの負傷を抱え、準決勝で世界ランキング1位の陳夢(中国)と対戦し、破れた。





● 8月の建国記念パレード、水上会場で開催=再開発延期で利用可能に

 8月9日のシンガポールのナショナルデー(独立記念日)を祝う建国記念日式典(NDP)が、2022年も中心部マリーナベイにある水上会場「ザ・フロート@マリーナベイ」で開催されることが決まった。
3月23日付のストレーツ・タイムズ紙(B1面)が伝えた。

 水上会場は再開発される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で工事開始が延期されたため、NDPで利用可能となった。
再開発前のザ・フロートでNDPが開催されるのは今年が最後になる。

 ウン・エンヘン国防相は自身のフェイスブックで「NDP2022では、出演者と観客が大勢集まることを楽しみにしている」と投稿。
21年もNDPはザ・フロートで開催されたが、観客の入場制限があったほか、花火とシンガポール軍のパラシュート部隊によるパフォーマンスは中止となり、規模が縮小された。

 ザ・フロートは常設施設「NSスクエア」として生まれ変わる。
従来は22年3月に工事を開始し、25年末の完成を目指すとしていた。現時点では23年3月に着工し、26年末までに完成させる計画だ。

 再開発後は、NDPや年越しイベントなどの大規模催事、市民のレクリエーション活動に活用できる施設となる。
水泳プールやウオータースポーツセンターなど各種運動施設を設置するほか、周辺のアクセス環境を改善するため公共遊歩道を整備。
飲食店や小売店も併設する。





● おから発酵で肥満抑制=早大とシンガポールNTUが共同研究

  早稲田大学とシンガポールの南洋理工大(NTU)は3月22日、おからを発酵させることで脂質代謝が改善され、肥満を抑制する効果があることが共同研究で明らかになったと発表した。
おからに特定のこうじ菌を組み合わせたところ、おからの栄養構成が向上することが分かった。
高脂肪食に「発酵おから」を混ぜると肥満を抑制する効果を期待できるという。

 共同研究のきっかけとなったのは、SDGs(持続可能な開発目標)への意識の高まり。
両大学は「大豆加工品の需要に伴い、おからは産業廃棄物として大量に出てくるため、その利活用が課題となっていた」と説明。
「発酵おから」は機能性食品としての利点があるにもかかわらず、「これまで肥満に対する効果について調査した研究は限られていた」という。
今回開発した発酵おからは、肥満対策以外にも「環境と経済の両面で、食品廃棄物の問題解決、有用な機能性食品の改良」への貢献も期待できると述べた。

 共同研究は、早稲田大学理工学術院先進理工学研究科の研究チームと南洋理工大学ケン・リー准教授を中心とする研究グループによって行われた。





● コロナ封じ込め策「サーキットブレーカー」から2年=リー首相「危機脱したわけでない」

シンガポールで4月7日、2020年4月に新型コロナウイルスの感染封じ込め策「サーキットブレーカー」が実施されてから丸2年を迎えた。
これに合わせてリー・シェンロン首相は自身のフェイスブックで、「今日、われわれははるかに良好な状態にある」と現状を評価。
一方で、「決して危機を脱したわけではない」と強調し、警戒を緩めないよう呼び掛けた。

サーキットブレーカーは20年4月7日から当初は約1カ月間の予定で開始。
その後延長され、6月1日まで続いた。
社会インフラに欠かせない「エッセンシャル・サービス」の業種を除いて職場は閉鎖され、多くの従業員が在宅勤務に移行。
学校は通学が停止され、完全在宅学習となった。
シンガポール政府は「ロックダウン(都市封鎖)」と呼んでいないが、外国メディアは「シンガポールもロックダウン実施」と報じた。

 リー首相は、経路不明のコロナ感染が急増したことから感染者数を減らして命を守るため、サーキットブレーカー導入という「困難で思い切った」決定を下したと説明。
「街は静まり返った。破壊的な変化の時を迎えた。主要な産業が停止し、経済が打撃を受けた」と振り返った。

 ただ、「今日、われわれははるかに良好な状態にある」と指摘。
大半の人がワクチンの2回の接種や追加投与(ブースター接種)を受けたほか、多くの人が感染し回復したことで集団免疫が高まったと述べた。
必要に応じて強化・緩和できる安全対策規定(SMM)も確立されたと強調した。

 一方で、「決して危機を脱したわけではない」と警告。
医療システムは依然として重い負担を強いられており、医療従事者が昼夜を問わず辛抱強く働いていると説明した。
その上で、体調が悪いと感じたならば自分で検査する、SMMを順守するなど、引き続き社会的・個人的な責任を果たしてほしいと強調。
「このパンデミック(世界的流行)を共に乗り越えるために、これからも前進し続けよう」と訴えた。