parti editor's letter

【編集Aの育児日記 ふたごの日々】
「小」の字で寝かしつけ

シンガポールにも「双子の会」なるものがあり、お下がりをもらったり、情報交換をしたり、慰め合ったり、大変お世話になっている。


そこで驚いたのが双子の寝かしつけ。赤ちゃんのころから「ねんトレ」を徹底して、寝かしつけがいらないというママさんが結構いらっしゃるのだ。双子仲良く「おやすみなさーい」と寝室に入り、勝手にちょっと遊んで寝ていくらしい。素晴らしい。
私は甘やかしすぎた。うちの双子は早産で2か月もNICUに入院し、ようやく我が家にやってきた。小さく生まれた双子が不憫で、交互に泣いて起きる双子を、夜通し抱っこしたものだ。


4歳になる今でもがっつり寝入るまで離脱は許されない。
「川」の字ならぬ、「小」の字で、私をはさんで両脇に双子が寝る。毎晩必ず絵本を1~2冊読み、さらに電気を消して子守唄代わりに寝るまで永遠とお話を続ける。絵本を覚えている限り諳んじるのである。
一人が起き上がると、もう一人も覚醒するので「お化け来る説」をフル活用してブランケットに潜り込ませている。


実はこの寝かしつけ、私にとって免罪符でもある。
仕事で寂しい思いをさせることもある双子に、寝るときくらいは満足させてやりたいと。
思えば私の母も仕事をしていたが、眠る前に欠かさず絵本を読んでくれた。おかげで私は本好きになり、物を書く仕事を生業とすることになったのかもしれない。


双子が将来、何になろうとも、絵本が彼らに与えた豊かな色彩と想像力が、彼らの心を潤してくれますように。
そう願いながら、仕事の〆切に焦る気持ちを少しだけ封印して、彼らが眠りにつくまで丁寧に物語を語り続ける。



双子お気に入りの絵本




編集A

PARTI編集長。在星歴14年。
ハチャメチャな4歳・双子男子の母。