SPECIAL INTERVIEW ダイレクターの霜田翼さん
10年以上にわたり、海外にて日系クリニックの立ち上げ・運営を手掛けてきた霜田さん。
国外でのクリニック運営のエキスパートとして、シンガポールで「ことびあクリニック」を開業するにあたり、その熱い想いを伺いました!
これまでどのような地域で日系クリックを立ち上げてこられたのですか?
日系クリニックとしてはアジア最大規模のブランドとして、マレーシアやフィリピンなどで展開してきました。
海外では日本の暮らしとは違うストレスが付きもの。
医療の面では、「日本語対応のクリニックが近くにない」「休日に日本語で受診できない」「日本では増えているオンライン診療も、海外で日本語対応はとても少ない」など、お困りのことも多いと思います。
在留邦人の方にとって、
”地域のかかりつけ医”になればという気持ちで、どのクリニックもサービスを工夫してきました。
外国暮らしの方々のたくさんのご苦労を見てきたので、海外でのクリニック運営のノウハウと経験を活かして人生をかけてこの仕事をやりたいと思っています!
「ことびあクリニック」の特徴を教えてください。
まず、
年中無休で日本語の医療サービスを提供します。
それを安定して実現させるために、当院では
ローカル医と日本語通訳のタッグで、診療を行っています。
この体制で、
夜22時までオンライン診療を受診していただくことができ、迅速に
お薬もデリバリーいたします。
日中であっても対面診療とオンライン診療、便利な方をお選びいただくことが可能です。
医師は幅広い知識を持ち、さまざまな状況に対応できるように
総合診療科のホームドクター(GP)が診察。
現在は女医が2名、男性医が1名となっています。
それから、24時間日本語の窓口を用意しています。
深夜や早朝でも、不安に思うことをご相談いただくことが可能です。
日本人が使いやすいLINEメッセージでお問い合わせもでき、診療内容、予防接種、心配事などあらゆるご相談に日本語でお答えしています。
予約もLINEからでき、待ち時間のロスなどを減らせます。
場所は、チャンギ小学校とクレメンティ小学校の学区の境目であり、どちらからも来やすく、まだ日系クリニックがない
リバーバレー地区にしました。
365日24時間、日本語で対応するのは大変ではないですか?
正直、簡単ではないです。
ですが、これまで海外でクリニックを運営する仕事に携わってきて、
在留邦人の生活を支えたい!という志を持ち、覚悟のもとやってきました。
電話は鳴らないかもしれないけれど、いつ掛かってきてもよいよう常にスタンバイをしています。
患者さまの不安が大きく、深夜に1時間以上、お話に耳を傾けることも時にはあります。
言葉が通じない地で、日本とは異なる医療体制に対する心配はとても大きいですよね。
万が一のときに、日本人が安心して頼ることのできる医療の選択肢を増やし、
みなさまの暮らしに寄り添っていきたいと思っています。
ドクターやスタッフを採用する際、最も重要と考えるポイントは何でしょうか?
当院のコンセプトを理解し、そのうえで共感してくれる仲間を探しました。
価値観が一致していることはとても大切なので。
それから医師として技術が優秀なのは大前提ですが、チームメンバーとして一緒に働いていくうえでやはり
人柄を重視しています。
このお仕事をしていて、一番やりがいに感じる瞬間を教えてください。
きれいごとではなく、「ありがとう」「助かりました」などのお礼を言われたときに
人に必要とされていることを実感でき、やりがいを感じますね。
これからも海外在留邦人のみなさんが安心して海外生活や育児ができる環境を整えていきたいと思います!
※2023年3月1日時点の情報です。