#Child Raising

【モンテッソーリから学ぶ幸せ育児】
新生児は感覚の「敏感期」

新生児は感覚の「敏感期」

~モンテッソーリ発祥・抱っこ布団「トッポンチーノ」~

新生児の寝かしつけがとても大変。
寝たと思ってベッドに置いたら泣いてしまうので四六時中抱っこしている……おなかもいっぱい、おむつも替えた、眠たいはずなのになんで? 


いろんな音や匂い、次々に現れる人々……新生児はママのお腹の中では経験し得なかったこの混沌とした広い世界に急に押し出され、びっくりドキドキの連続です。まだ朝夕の生活リズムや体内時計も確立しないまま大きな不安や緊張、興奮のなかで過ごす24時間。私たちは新生児の気持ちを考えるより、案外大人の気持ちや状況に赤ちゃんを巻き込んでしまっているのではないでしょうか? 聞き慣れた優しいママの声、おっぱいをくれるママの匂い、頼りになるのは10か月おなかの中で育ててくれたママだけなのに。


モンテッソーリ教育では、ある一定の時期だけに特別に鋭敏になる感受性を「敏感期」と呼び、全ての子育てと教育をその子どもの敏感期に従って環境を整え、提供していきます。この特別な力が子ども自らに丁度あるその時だから、子ども自身から取り込み成長していくのです。 他にはない素晴らしい教育効果が子どもの平和で、安定した気持ちと喜びの内に実現する、それは「観察」によりその子どもの「敏感期」を理解し上手に活用して子どもの内から湧き上がる課題達成を手伝う、これがモンテッソーリ教育の本髄です。


「敏感期」は五感の敏感期、言葉の敏感期、秩序の敏感期など色々あり、この様々な敏感期が一定の時期に強い感受性となって現れ、その後消えていきます。「今の敏感期は何?」が分かれば、子どもの気持ちや欲しいもの、やりたいこと、その理由が分かるのです。この原理が分かれば子育ては楽で、楽しいものになるのですが、観察の仕方が分かるまではとても苦労する方が多いように思います。


新生児は「感覚の敏感期」。
初めてだらけのこの世界を知ろうと五感を使って探求しています。まだ目がよく見えない時期、抱っこ布団「トッポンチーノ」についたママと自分の匂い、寝たときの感触、包まれたこの感じ、「あー、僕の大切な安心できる場所」ということで赤ちゃんはご機嫌に過ごし、そしてぐっすり眠るのです。



トッポンチーノ無しで抱っこした赤ちゃんをベッドに降ろしたら急に違う触感と温度の場所、ママから離れる不安で目覚め、大泣き……。トッポンチーノにくるんで抱っこして眠った赤ちゃんを???????そのままトッポンチーノごとベッドにそっと降ろすと赤ちゃんは泣かず、眠り続けるでしょう。


私は米国デンバーで「モンテッソーリ乳児コース」を勉強したときに手作りトッポンチーノを宿題として提出しなければなりませんでした。その 2年後、段ボール箱から取り出したそのトッポンチーノが初めてママになった私の子育てパートナーとなり大活躍しました。


新入園児にとって、トッポンチーノと同じような効果があるのが「ちゅっちゅガーゼ」。
ママと離れて、初めての環境に飛び込む子どもたち。それを緩やかに進めるためにこのガーゼを握っているだけで、子どもは安心して外の世界へ飛び出す勇気が湧いてくるのです。





教えてくれたのはこんな人

三杉ももよ
AMIモンテッソーリ乳幼児国際コース卒。
Xaver Universityモンテッソーリ初等教育専攻卒。
日米星で本物の教育を追求し続け30年。
3言語教育実施園 ARTS JUNIOR MONTESSORIPRESCHOOL園長。

Arts Junior Montessori
? 11 Chang Charn Rd Shriro House #02-02
☎ 6272-1332/9185-8804(日本語可)
Email: artsjuniormontessorijap@gmail.com
www.artsjuniormontessori.com
FB: Arts Junior Montessori

◆ 対象年齢:18か月~6歳
◆ 週2日$900~、週5日$1,200~
◆ 英語・日本語・中国語の3言語環境

2か月からの「乳児クラス」や未就園児「ピカソクラブ」、
小学生のための英語モンテッソーリ放課後クラス「π-club」もあり。
※ピカソクラブ:毎月第3火・木 実施( 教材費+おやつ代 $10)
※π-club:月~金 13:00~19:00、土 7:00~14:00  週2回~週6回/$260~$600

連載 こちらもおすすめ