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【佐藤さんの住宅探し】
~トラブル対応-電源③~

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前回のポイント(電源②)

● 分電盤が飛んだら問題のエリアの家電製品のコンセントを全て抜き、一つずつ差し戻す
● 問題のある電化製品の箇所で再び分電盤が飛ぶので、その電化製品の修理が必要と分かる
● オーブンの場合は100度くらいで徐々に温め直すとそのまま使用できる場合がある
● 洗濯機、冷蔵庫などはしばらく放置して電源部分にある微細な水滴を蒸発させればそのまま使用できることもある
● それでもダメな場合は修理。とくに電気温水器が原因の場合にはすぐに修理が必要


今回のテーマはトラブル対応-電源編③

今回も引き続き、電源のトラブルについて佐藤さんが不動産業者の山田さんに聞きます。


佐:分電盤の一つのスイッチが飛ぶ場合には分かりやすいですが、大きなスイッチが飛んで家全体の電気がつかなくなると大変ですね。
山:一つずつ確認していき、問題箇所を絞り込んでいくことが必要です。しかし時々、分電盤の全てのスイッチがちゃんと入っているのに電気がつかない、ということもあります。


佐:それはどういうことでしょうか?
山:分電盤のスイッチが全て入っているのに電気が来ない、という場合はもう一つスイッチがどこかにあるということです。最もあり得るのは電気メーターの横にもう一つ大元のスイッチがあり、それが落ちているということがあります。


佐:その場合はセキュリティや管理事務所の人を呼んで電気メーターの場所の扉を開けてもらわなくてはなりませんね。
山:おっしゃる通り、通常は電気メーターの設置場所は勝手に機器を触れないように鍵がかかっていますので、開けてもらわなくてはなりません


佐:開けてもらってからそこのスイッチをオンにして、家の分電盤を確認するというような手順になるのですね?
山:その場合には、まず家の分電盤のスイッチを全てオフにしてから、電気メーターのそばにある大元のスイッチを入れます。

次に家の分電盤の大きなスイッチから順番に入れて行きます。小さなスイッチが全てオフになっていますので、当然、分電盤の大きなスイッチも入ります。

もしここで大きなスイッチが入らない場合は、入らないスイッチのグループにある電化製品や電気機器が壊れている可能性があります。再度そのグループにある電化製品のコンセントや電気温水器スイッチをオフにしてください。

それから順番に小さなスイッチを入れていき、問題箇所になると電気が再び飛ぶ、ということになりますのでその問題箇所の小さなスイッチを入れずに他のスイッチが入れば、基本的に電気は回復します


佐:それからその問題スイッチのところの番号を分電盤にある図面と参照して問題箇所の電化製品等の修理手配をする、ということですね!


今回のポイント

ポイント1

● 住戸内の分電盤のスイッチが全て入っているのに電気が来ない場合は、外の電気メーターのところにもう一つスイッチがある

ポイント2

● 外のスイッチを入れる前に、住戸内の分電盤のスイッチを全部オフにしてから外のスイッチを入れる

ポイント3

● 外のスイッチを入れてから、住戸内の分電盤の大きなスイッチから順番に入れる

ポイント4

● 大きなスイッチが入らない場合はそのグループ以外のスイッチを入れれば、ある程度住戸の電気は回復する

ポイント5

● 住戸の電気の来ない部分についてはそこの電化製品、電気温水器等のスイッチを全部オフ、コンセントから線を抜いて一つずつ確認して問題箇所を発見する




教えてくれたのはこんな人

高野 徹
TOKIO PROPERTY SERVICES PTE LTD/TRE 21 PTE LTD

82年東急不動産入社。93年からシンガポール駐在、不動産仲介、エアコン保守を手がける。
01年東急不動産より会社譲渡を受ける。
宅地建物取引主任者、シンガポール不動産仲介業有資格。
お問い合わせは、takano@tokio.com.sgまで
www.tokioproperty.com.sg





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