老け顔を防ごう-無意識な食いしばり
エステで美肌磨きに余念のないZさん。フェイスラインが綺麗で弾力のあるお肌の持ち主です。
私:フェイシャルマッサージでいつも思いますが、顎のラインの筋肉が分からないくらいすっきりしていますね。噛み合わせで使う咬筋のあたりは、筋肉が硬くなってコブのように触れるお客さまが多いんですよ。
Z:嬉しい! 私も以前は右側だけ、エラが張ったように筋肉が硬くなっていました。右側の歯だけで食べる癖のせいで、写真を撮ると、顔が左右対称でないのがはっきり分かるぐらいに。それが嫌で頑張って食べる癖を直したんです。
私:そうでしたか。
左右両方の顎のラインが、硬くなった筋肉でゴツゴツしている人は、食いしばりや歯ぎしりがあると推察できます。そのような習慣は、老け顔の原因になってしまいます。
Z:どうして? 教えて!
私:普通1日に歯の上下が接触するのは、20分ぐらいだそうです。食事をするときの接触のみですね。
本来、上下の歯は、数ミリ離れているのが良いと言われています。今、お口の中の噛み合わせはどうなっていますか?
Z:上下接触している歯もあります。
私:
歯の食いしばりが過ぎますと、加齢と共に歯が擦り減ってしまい、噛み合わせが深くなっていきます。噛み合わせで使われる咬筋や側頭筋が硬くなり、首肩のコリや頭痛の原因になります。美容面ではお顔のほうれい線が目立つようになります。
Z:なるほど。
私:私も食いしばりの癖があり、上下の歯が接触してない方がいいと知ったのは、40代になってから。それまでは、何かに集中しているときに歯を食いしばっているのは、頑張っているからだと思っていましたから。歯の噛み合わせを意識するようになって、長年の偏頭痛や肩凝りが改善されたのに気がつきました。体の不調が、噛み合わせと関連していたんですね。
Z:噛み合わせの知識って大切ですね! 健康や美容に影響があると分かりました。気をつけます!
私:とはいえ、就寝中無意識に食いしばる(歯ぎしりする)のは、厄介です。歯やクラウンなどを噛み壊してしまうこともあります。
ストレスが引き起こすと言われていますが、精神面だけではなく、過労や栄養不足など肉体的ストレスも原因となります。身近なところで、十分な睡眠とバランスの取れた食事に気をつけたいです。また適度なエクササイズや、自分に合ったリラックス方法を取り入れて、体にストレスを溜め込まないようにしましょう。
Z:私はエステでリラックス!
私:ありがとうございます。お顔の若々しさは、お顔の筋肉の状態に左右されます。フェイシャルマッサージで、表情筋を解し、血流やリンパを流してスッキリとしたお顔になってくださいね!
Point check!
口を閉じているとき、舌の先が前歯の裏に付いている人は、前歯の歯茎の裏に付けてみましょう。上下の歯が接触しにくくなりますよ。
教えてくれたのはこんな人
佐藤 薫
エステティシャン。ご主人の独立を機に、1996年より駐妻から一転し、エステサロン「マルリー」の経営者に。日本人ならではのきめ細かなカウンセリングとサービスでファン多し。
MARLY ESTHETIC SALON
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