海外キッズも“安心”
KOMABA便り
「小学0年生」までの大切な学び
日本では、新型コロナウイルスで開校ができない期間、9月入学(つまり9月が新学期)に切り替えてはどうか、という議論がなされました。その際に生じる空白期間を解消するために考案された方法の1つが「小学0年生」案です。結局は流れてしまった構想ですが、「小学0年生」というキーワード自体は、
就学前の学びの在り方を再考するうえで、よいきっかけになったのではないかと思います。
それでは、幼児期に大切にしたい学びとはどのようなものなのでしょうか?
この問いに対する追求は尽きませんが、まず思い浮かぶのは、
「聞く力」と「話す力」、そして「具体物を通した経験」です。
どうしても大人の目線としては、形としてわかりやすいペーパー型の学習が気になってしまいますが、
幼児期に特に育みたい言語力は「聞く力」と「話す力」です。
まず「聞く力」は小学校以降の「読む力」の大切な土台となります。「話す力」は、言語化を通して自分の考えをアウトプットする際に欠かせません。言葉としてアウ
トプットすることと、思考を深めることには密接なつながりがあるのです。
そして、
幼児期には「具体物を通した経験」により、五感を存分に刺激してあげることも大切です。たとえば、数の学習や、重さ比べ、左右関係、図形の理解などは、「遊び」の中にも学びのヒントがたくさん隠れています。ぜひ幼児期には
「楽しい学び」の体験をたくさんさせてあげてください!
単なる小学校の先取りではなく、幼児期にこそ育みたい「考える力」。ぜひ2021年の教育界でさらに議論が深まっていくことを願っています。
教えてくれたのはこんな人
川口美波 先生
カンボジアでの教育ボランティア活動を経て、2012年にシンガポールへ。学習塾で幼児から高校生対象に国語指導を行う。幼児教育からIB日本語、受験国語まで幅広い日本語学習に対応。
2021年度 春期講習会実施
自律と自立を育むシンガポールの学習塾 KOMABA
● 対象は幼児・小学生・中学生・高校生
〈オーチャード校〉
19 Tanglin Rd #03-01 Tanglin Shopping Centre
☎ 6736-0727
Email:komaba@cradle.asia
www.cradle.asia