麹から生まれる発酵調味料は“うま味”の宝庫
その美味しさのヒミツを世界へ発信！

海に囲まれた日本は湿度が高く、菌の生育環境が整い、古くから発酵文化が醸し出されてきました。
なかでも米、小麦、大豆などの穀物から作られる「麹」は、日本料理に欠かせないもの。
“うま味”の宝庫であり、ヘルシーな食事の要です。
そんな麹を使った伝統発酵調味料といえば、味噌、醤油、みりん、米酢。海外でも日本食が身近になり、ご存知の方も増えてきました。
ですが、その長い歴史や美味しさのヒミツは、まだまだ知られていません。




そもそも“うま味”とは、塩味、甘味、酸味、苦味では表現できない第五の味。
日本発の味覚であり、“UMAMI”として世界共通語となっています。




2024年1月15日、アメリカに次いでシンガポールで行われたセミナー「Singapore Unlocks UMAMI PR Seminar – an introduction to Japanese Koji」。
多数のローカルメディアやインフルエンサーたちが招かれ、「体験（試食）すること」そして「理解を深めること」双方のアプローチから、発酵調味料の魅力に迫りました。

主催はJFOODO（日本食品海外プロモーションセンター）

セミナーをした主催した「JFOODO（ジェイフード）」は、日本産食品の消費者向けプロモーションを行う組織として、2017年に日本貿易振興機構（JETRO）内に創設されました。
シンガポールは、日本からの食品輸出ランキングでトップ4とあって、「JFOODO」がとくに力を入れている国のひとつということです。
海外プロモーション事業課・主幹の藤原琢也さんは語ります。

“シンガポールの発酵食の女王”、ペトリーナシェフが
日本の発酵文化をひも解く

独自の発酵食品をメニューに取り入れたアジアンフュージョン料理で、女性セレブリティシェフとして知られるペトリーナ・ローさん。
シンガポールの食ツウが集うデンプシーヒルに、「Morsels」（www.morsels.com.sg）という店を構え、人気を博しています。

そんな彼女はシンガポール人でありながら、日本の発酵食について、日本人顔負けの深い知識の持ち主。
セミナーでは「うま味とは？」「麹とは？」という謎に迫り、味噌、醤油、みりん、米酢の歴史や製造について解説。
食品に含まれるタンパク質が麹菌の働きによってアミノ酸に分解されてうま味成分になることなどを伝え、まさに麹の入門講座のような学び多き時間に。
「発酵調味料があればすごいシェフでなくても、美味しく調理できるのよ」とペトリーナさん。
彼女の話に、みなさん興味津々の様子でした。

ウェルネスをテーマにした「WHITETREE CAFE」より
カフェオーナーのめぐみさんが発酵調味料を活かしたメニューを紹介

今回のセミナーにちなんで、発酵調味料と日本産食品を使った期間限定メニューを展開するレストランキャンペーンも実施！（詳細は後述）

セミナーでは、このキャンペーンに参加する「WHITETREE CAFE & HAIR SALON」（https://whitetree-teatime.com）より、オーナーのフローレンス・めぐみさんが登壇。
「柚子風味ハマチ丼」と「ブラウンシュガーみたらし団子」の調理実演と試食が行われました。






さらに、めぐみさんが調合を手掛けた「WHITETREE」のオーガニックハーブティーと米酢、日本産のイチゴを使ったジュースも披露。
ハーブのほのかな甘みと、米酢のまろやかな酸味がマッチし、感嘆の声があちこちから上がりました。





セミナー会場となったレストラン「MASA SAITO INNOVATIVE」（www.masasaito.com）からもレストランキャンペーンで提供する一品が振舞われました。
発酵調味料が北海道産ホタテの素材の味を見事に引き立てる限定メニュー！












セミナーは大盛況のうちに幕を閉じ、参加者たちからは「とてもユニークな経験だった！」「学びが多かった！」との声が聞こえました。

何世紀にもわたり、育まれてきた日本の発酵文化。
麹から生まれる発酵調味料は、四季折々の日本の食材に濃厚な“うま味”を加えます。
海外でもその美味しさのヒミツと健康効果がもっともっと知られれば、日本産食品の需要がさらに高まっていきそうです。

Data

Webサイト	https://japan-food.jetro.go.jp/odan/sg/
SNS	Instagram: unlock_umami