#復刻版パルティ

【1995年】復刻版パルティ-面白バックナンバーを振り返り

まだまだモノクロ印刷時代が続きます
懐かしい記事からシンガポール雑学まで

1994年創刊から四半世紀以上にわたり、シンガポールの情報を発信してきたPARTI。
この情報はPARTIの財産!(自分たちで言ってすみません)
独断と偏見で「面白い!」と思う記事をピックアップし、お届けしていきます。
今回は、『1995年』を振り返ります。



1995年では、7月号~12月号に、旅記事連載がスタート!
7月号「バリ・ロンボク島」、8月号「マレーシア・コタキナバル」、9月号「マレーシア・パンコール島」、10月号「タイ・サムイ島」、11月号「モルディブ」、12月号「スリランカ」と、シンガポール駐在中に行っておきたい国々の紹介があります。昔の情報とはいっても、いつ見ても旅記事は面白いですね。1995年も情報盛り沢山。
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1995年3月号/Vol.15

1995年3月号P.6に掲載されていた、26年前に、NUSの学生さんに聞いたアンケート記事がなんとも興味深い!また、その当時の学生さんたちの普段の暮らしっぷりもインタビュー。「ザ・勤勉」な、模範的な大学生活を送っていたようです。


☝記事内容

今回は、シンガポール大学(NUS)の日本語学科におじゃましました。
NUSといえば、シンガポール中のエリートが集まっているという印象がありますが、そこで日本語を勉強しているのはいったいどんな学生さんたちなんでしょうか。 大学を卒業して早ン年、「自称」勤勉学生(実は自主休講ばかり?)だった私がレポートしてきまでした。(取材:なりちゃん)


広い大学の敷地内を迷いながらやっと見つけた教室は、文学部のビルの2階。
山口のり子先生受け持つ2年生のクラスです。先生はNUSで教鞭を執る一方、AWAREなど各種女性団体で活躍中のフリーライターでもあります。

教室では19人の生徒が真剣なまなざしで授業にのぞんでいます。今日の授業は、二人ずつペアになっての会話練習。一人が日本人、もう一人がシンガポール人になってダイアログを作っていきます。ほとんどの生徒が日本語を学んでまだ1年だというのに、ノートにすらすらと日本語を書いています。
その後発表「シンガポールの食べ物はどうですか?」 「辛いですがおいしいです」 「セントーサには行きましたか?」「まだです、一緒に行きませんか?」

ちょっとたどたどしいところもありますが、たった1年しか学んでいないとは思えないほど、皆よくできています(先生からみれば 「まだまだ」だそうですが)。本当に感心してしまいます。日本で中学1年生から英語を勉強していたのに、実際にはたいして話せない私の英語のことを思うと本当に恥ずかしくなります。

さて、授業が終わりました。 おなかがすいた私は、 次に授業のない学生さんにお願いしてキャンティーンで一緒にお昼ごはんを食べることにしました。 キャンティーンは、外のホッカーセンターやコーヒーショップと同じスタイルですが、値段は少し安め。学生食堂が安いのは万国共通ですね。

話を聞いたのは、ウェイベン、スーザン、パトリシアの3人。 経済を専攻する中国系の女の子たちです。
まず聞いたのは「日本語は難しい?」3人とも口を揃えて「難しい!」との答え。
「日本語はとてもおもしろいけど、特に文法は難しいわ」 「作文も大変」……
私たちが英語や中国語を勉強したときに感じるのと同じ困難を感じているようです。 どんな外国語でもマスターするのは大変です。

彼女たちはだいたい週に20時間前後の授業がありますが、中には30時間授業を取っているという理学部の学生もいました。スーザンの場合、朝9時から夕方5時まで授業があり、家に帰ってから2時間は勉強するといいます。
「授業に宿題。毎日とても忙しいの」。

私が「日本の大学生はあまり勉強しないし、『レイジー(なまけ者)』よ」言うと、パトリシア に「シンガポールは『コンペティション(競争)』があるからね」と言われてしまいました。 本当に厳しい競争社会です。

「ところで、日本人の男の人ってどう思う?」と聞いたら「ハンサム!」「親切ね」となかなか良いお答え。
男性読者の方、喜んで下さい。 じゃあシンガポールの男性は?の問いには「う~ん、一部にエゴイスティックな人がいるのがちょっとね ・・・」ということでした。

そんな3人にボーイフレンドのことを聞いたら「毎日勉強が忙しくてそんな時間全然ない!」とのこと。 今は勉強に専念のようです。日本の女子大生とはなんたる違い(自分もかつてはその一人だったわけですが……)。

「日本へは行ったことないけど、 卒業したら行ってみたいわ。でもたぶんハネムーンかもね」
エリート中のエリート……の彼女たちですが、素顔はとってもかわいいお嬢さん。 これからも勉強頑張ってね。


\学生の皆さん、ご協力ありがとうございました/

パルティ・アンケート
『NUS日本語学科の学生19人に聞きました』


なぜ日本語を勉強しようと思ったのですか?(複数回答)
●前から味があった 8人
●日本の文化、歴史、ライフスタイル、そして日本人についてもっと知りたい 5人
●もう一つの言語を勉強してみたかった 4人
●日本人ともっと話がしてみたい 3人
●経済大国である日本の言語を学ことは役に立つと思った 1人
●日本企業で働きたい 1人
●中国語と日本団は漢字が共通しているものが多いのでマスターしやすいと思った 1人
●日本語の歌が好き 1人

「日本人と話がしたい」という回答の中には、以前日本企業で働いたが、日本人スタッフはあまり英語ができず日本語でしか話さないのでコミュニケートできなかった。 だから日本語をもっと勉強して日本人ともっと話をしたい」というものもありました。ちょっと耳が痛いですね。


卒業後の計画を教えて下さい。 日本あるいは日本語に関係のある仕事につきたいと思いますか?
●日系企業にこだわらず(または日系企業以外で) 日本語を活かせる仕事につきたい 10人
●日本に留学したい 2人
●日系企業で働きたい 2人
●観光局で働きたい 1人
●文化交流組織で働きたい 1人
●日本で働きたい 1人
●日本語を使った仕事は考えていない 1人
●未定 1人

やはり日本語を活かした仕事がしたい人がほとんど。
「日本語を活かした仕事」の中には、会社で働くのではなく、通訳・翻訳・ガイドなどを挙げた人もいました。



日本語を勉強する上で一番難しい点は何ですか?(複数回答)
●文法 7人
●話すこと 5人
●文の構造 4人
●聞くこと 4人
●尊敬語/謙譲語 3人
●会話をする機会がない 3人
●日本に住んだことがないとわからないような言葉がある 2人
●日本語のニュアンス 1人
●漢字 1人
●覚えなければならない語彙が多すぎる 1人

全員が 「日本語は難しい」と答えただけあって、何らかのウィークポイントがあるようです。


日本の有名人で知っている人を挙げて下さい。(複数回答)
●夏目漱石 6人
●いない 5人
●チャゲ&飛鳥 5人
●山口百恵 4人
●中曽根康弘 3人
●安全地帯 2人
●松田聖子 2人
●細川護熙 2人
●西城秀樹 2人

以下すべて1人ずつ
仁徳天皇 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀、聖徳太子、金丸信、羽田孜、村山富市、紫式部、大江健三郎、三島由記夫、中島みゆき

歴史上の人物、政治家、作家にまざって、チャゲ&飛鳥などのシンガーが上位に。 また 「特に知っている人はいない」と答えた人も5人いました。


日本の歌で知っている歌を挙げてください。(複数回答)
●SAY YES 10人
●スキヤキ 4人
●知っている物はない 2人

以下すべて1人ずつ
昴、ラブ・イズ・オーバー、北酒場、君がいるだけで、島唄、グッパイ・デイ、フレンド(安全地帯)、夢のつづき、男と女、レッドヒル、TAO、伝わりますか、はじまりはいつも雨、僕はこの瞳でうそをつく

ここでもチャゲアスは強い! CDやカセットを買って聞いている人が多いようです。 やはり20歳前後の若者にはポップス系が人気です。


\編集部コメント/
「Qなぜ日本語を勉強しようと思ったのですか?」
この答え、今なら1位は絶対「日本のアニメが好きだから」ですよね!

「Q日本の有名人で知っている人を挙げてください」
当時のこの答え、1位が夏目漱石。そして2位はチャゲ&飛鳥、3位が山口百恵‼
なんとも時代を感じます。今なら、誰が有名人1位なんでしょうね?




1995年8月号/Vol.20

次に1995年8月号P.13に掲載された中華系の方の結婚式のご祝儀や、ラッキーカラーについて紹介した記事をピックアップ。

26年前の記事の中にも「若いシンガポーリアンの間ではもはやすたれてしまったものも」とあるので、もしかしたら今では変わってしまった習慣もあるかもしれません。とはいえ、こうして違う文化の習慣に興味を持つって面白いものですね!



☝記事内容

チャイニーズたぶー集


◆結婚式のご祝儀として奇数の金額は渡さない
25ドルや35ドルなどはだめ。20ドル、80ドルなど偶数の金額を、アンパオと呼ばれるご祝儀袋に入れて渡します。
8はラッキー・ナンバーなので、88ドルはとても好まれます。 ただし、40ドルは偶数ですが、 4という数字はその読み方が「死」を連想させるためご祝儀には使ってはいけません。

◆プレゼントに時計は贈らない
広東語で「葬式に行く」というフレーズが、英語の”CLOCK” という語の音に似ているためです。ちなみに腕時計はOKです。

◆ラッキーな色、 アンラッキーな色
白、青、黒、ベージュは葬式の色。 結婚式などお祝い事には、赤、ピンク、黄色が好まれます。

◆冷水は飲まない
冷たい水は体に良くない(特に女性には)と言われています。ただしこれを今も実践しているのは年配の人が多く、若い人は平気で冷たい水を飲んでいるようです。

中国人の間では、その他にもさまざまな慣習がありますが、 ライフスタイルの変化とともにその慣習も変わりつつあるようです。特に若いシンガポーリアンの間では、もはやすたれてしまったものもあります。 機会があればシンガポーリアンのお友達に聞いてみてはいかがでしょうか。



1995年5月号/Vol.17

2020年に、ユネスコの無形文化遺産に登録された「シンガポールのホーカー文化」。
そのホーカーセンターについての記事が、1995年5月号P.4に掲載されていましたので、ピックアップ。



☝記事内容

”HOW TO” s IN SINGAPORE!
ホッカーセンターって何?


来星間もない皆さん、来たばかりで毎日「何を食べようか」「何を作ろうか」とお悩みではないですか? 日本食ばかりだなんてもったいない!せっかくシンガポールに来たのですから、ローカルフードにぜひチャレンジして下さい。

何といってもシンガポールの食文化の中心は「ホッカーセンター」。 ホッカーセンターとは、公団団地(HDBフラット) 内やショッピングセンター内、その他至るところにある屋台街のこと。 「シンガポール初心者」の方も一度は目にしたことがあるでしょう。ここはまさに 「味のデパート」。 中国料理、マレー料理、インド料理、その他ありとあらゆる「シンガポールの味」 が揃っています。(ちなみに、パルティ編集部スタッフのランチは毎日ホッカーセンターです。)

値段は一皿$2~3と安く、しかも早くておいしい。
基本的な注文の仕方は、
①お目当ての店に行き注文をする
②自分が座っている席を告げる
(テーブル番号を言うか、分からなければ席を指させばOK)
③席で待ち、料理が運ばれて来たらお金を払う
(値段はたいてい看板に出ています)とすこぶる簡単。

さあ、レッツ・トライ!


●HOW TO ORDER—初級編 【チキンライス&ダックライス】
まず手初めは、シンガポール名物チキンライス(鶏飯)。
鶏や鴨がつるしてある店 に行き「ワン・チキンライス」 と言うだけ。すると席には鶏ガラで炊いたご飯の上に骨つきチキンがのっているチキンライスとそれにつけるソースが運ばれて来ます。たいていの場合スープもつきます。標準的な値段は$2くらい。ダックライス(鴨飯)も同じ要領です。

●HOW TO ORDER—中級編 【麺類】
麺類では 「雲呑麺(ワンタンミー)」や 「魚丸麺(フィッシュボールミー)」などがポピュラー。
まず店に行き 「ワン・ワン タンミー」と言います。次に「スープ」か「ドライ」かを指定します。「スープ」とは日本のラーメンのようにスープの中に麺が入っているタイプ、「ドライ」はスープと麺が別々に出されるいわば「和えそば」タイプ。 最後に麺の種類を選びます。たいていの店には数種類の麺が置いてありますので、 慣れないうちは好きな麺を指さして「ディス・ワン・プリーズ」 と言うのが無難。これも$2くらいが標準です。

●HOW TO ORDER—上級編 【醸豆腐】
少し慣れて来たら 「醸豆腐」 などいかがでしょう。
「醸豆腐」という看板のある店には、厚揚げ、油揚げ、揚げ餃子、野菜のひき肉詰めなど十数種類の具が置いてあります。 ただ好きな具を選び、自分で器に取って、「スープ」か「ドライ」、そして麺の種類を指定するだけ。値段は具の種類や数によって違うので、取れば取るほど値段も高くなります。それでも普通は$2~3程度。自分で好きなものが選べるのが魅力です。


料理の他にも、飲み物、果物、点心などを扱う店があります。店によって営業時間は異なりますが、朝から夜までどこかの店が開いています。朝は夫婦でお粥を食べ、昼は同僚と楽しいランチ、そして夜は家族みんなでテーブルを囲んだり、また仲間どうしおかずをつまみにビールを飲むシンガポーリアンの姿がみられます。ホッカーセンターはまさに生活の一部。初めはなんとなく落ち着かないかもしれませんが、あの雰囲気に慣れてしまえばこっちのもの。 奥が深~いローカルフードの魅力の虜になること間違いありません。
ここではたった3種類の料理しか紹介できませんでしたが、その他にも数え切れない程たくさんの料理を安価で堪能できるホッカーセンター。 早速今日から利用してみて下さい。




1995年2月号/Vol.14

いつの時代も、引っ越しのノウハウは同じではないでしょうか。
1995年2月号P.1-2でご紹介されていた「引っ越しマニュアル」の情報を今回ピックアップ。時代は違えども、ご参考までに!



☝記事内容

パルティ引越しマニュアル
上手な引越しA TO Z


3月は移動の季節。シンガポールで過ごした楽しい想い出を胸に、日本へ帰国なさる方も多いことと思います。引越をスムーズに行うには、早め早めの準備が大きなポイント。そこでバルティでは、専門家に聞いたコツもまじえた「上手な引越の進め方」をお教えします。シンガポール国内で転居する予定の方もぜひ参考にしてくださいね。

■内示(辞令)
「そろそろ帰国かな」と心では思ってはいるものの、いざ内示(辞令)が出てみると「これでシンガポールともお別れか……」とちょっぴり淋しさを感じるかもしれません。 しかし感慨にふける間もなく、引越の慌ただしさがあなたを待ち受けています。

■日本への連絡
まずは両親へ連絡。そして帰国してからの住まいも決めなければなりません。両親と同居、あるいは社宅へ入居する場合は別として、新たに住まいを探す場合には、夫が出張などで一時帰国した時に決めてくることもあるようです。シンガポールの日系不動産エージェントの中には、日本での住まい探しをサポートしてくれる会社もありますので、問い合わせてみるのもいいでしょう。日本の自宅を他の人に貸している場合には、帰国日までに明け渡してもらうように賃貸人や契約中のリロケー ション会社に連絡します。

■家主さんに連絡
マンションのオーナーまたはエージェントに帰国する旨を連絡します。日本へ発つ日の前夜はホテルへ宿泊する場合がほとんどですから、家を明け渡すのは出発日の前日になります。オーナーに連絡した後は、エージェントと一緒に家探しの人がたびたび訪れるようになります。

■子供の学校へ連絡/帰国後の学校の手配
日本人学校・現地校にかかわらず、帰国前に発行してもらわなければならない書類がありますので、なるべく早く連絡します。

■在留届の取消/各種団体への退会手続き
在留届を取消します。また日本人会など所属している団体や、お稽古のクラスなどにも帰国する旨を伝えます。

■電気、電話、郵便、新聞、銀行
PUBやテレコムに使用を中止する旨を連絡します。OSC(朝日・日系)やストレーツ・タイムスのエージェントに新聞の配達中止を依頼します。銀行口座の解約もお忘れなく。郵便物は、会社宛に転送されるように郵便局に転送届を出しておけば安心です。(但しこのサービスは有料です)

■引越業者の選定
勤務先の会社で指定業者が決まっている場合が多いので、その場合は選択の余地はあまりありませんが、それ以外の場合は数社から見積を取ってみます。 勤務先の会社が負担する容量や金額はそれぞれ異なりますので、まずその点を確認しておく必要がありますが、だからといって、一番安いからという理由だけで業者を選ぶことは絶対に避けるべきです。 費用を出すのは会社でも、大切な荷物は自分たちのものです。周囲の評判・スタッフの対応なども考慮したうえで、サービスの面で本当に使用のおける会社を選びましょう。シンガポールでは日系の引越業者も多く、下見や梱包の立ち会いに日本人スタッフが来てくれるという大きなメリットがあります。
また帰国の時期は、3月や6~8月などに集中しがちです。この時期は引業業者も大変込み合うようですので、希望のスケジュール通りに転居するためにも、早めに連絡するに越したことはありません。

■荷物の選別/下見
荷物の輸送は、船便(送送)、航空便(別送)、そして手荷物(携帯)に分けられます。 直前まで使用するものや貴重品類は手荷物、おみやげや子供の学用品など帰国後早く必要なものは航空便、それ以外の大半のものは船便で送ります(ほとんどの方は来星の際にすでに経験済みでご存じでしょうが……)また日本に持ち帰らずに当地で処分するものもあるでしょう。こうした荷物の選別を済ませた上で、船便を出す1カ月前には下見に来てもらいましょう。説明を聞くと何をどのように準備すればよいのかはっきりしてきます。要望があればこのときに伝え、また疑問点などは必ず聞いておくこと。大切な荷物です。安心して任せられるようにすべてを明確にしておきましょう。

■荷物の整理/不用品の処分
引越間際はなにかと忙しいものです。余裕がある時に少しずつ片付けを済ませておきましょう。「いつの間にこんな物が増えたんだろう……」と誰もが感じるはずです。
また「日本へ持ち帰らないけど、まだ使えるし捨てるのはもったいない」という不用品は、友人に譲ったり、自宅でガレージセールをしたりする方が多いようですが、いちばん良い方法は何と言っても、この「パルティ」を活用すること!「売ります」「あげます」 「ガレージセールをします」などの情報なんでも載せちゃいます。効果はバツグンですよ!
とにかく、持って帰るか置いていくか迷ったら、置いていくことをお勧めします(なにしろ思っている以上に日本の家は狭いのです)。なお現在、シンガポールでも日本と同様に、大型家具の処分は有料で (100ドル以上かかります) 政指定場に捨てることになっています。

■ペットの持ち帰り/その他
ペットも大切な家族の一員。犬や猫を日本に持ち帰る場合は、輸出許可証や狂犬病の予防を受けた証明書(犬の場合)が必要です。予防注射は1カ月以上前に受けなければならず、また政府管轄の獣医の方が良いので、1カ月以上前には引越業者に相談しましょう。また動植物では、日本に持ち込む際に証明書が必要な物や持ち込みが許可されていないものもありますので、事前にご確認下さい。

■おみやげの購入
日本の親類や友達へのおみやげは、なるべく軽くてかさばらないものをお勧めします。また、せっかくですから自分自身にも何か記念になるようなおみやげを買ってみては?
「帰国のときに買おう」と心に決めていたものもあるでしょう。シンガポールでの最後のショッピングをエンジョイして下さい。
「帰国前に家具を買おう」という方へのアドバイス。家具屋さんから配達してもらったまま梱包を一度もとかずにそのまま日本へ送り、いざ日本で開けてみたら、色が違っていたり、欠けていたりということがよくあるそうです。取り返しのつかないことにならないよう、受け取ったら必ず確認を。

■アマさん/ベビーシッターの手配
小さなお子さんがいるご家庭では、引越作業の当日に子供の面倒をみてくれるアマさんやベビーシッターを手配する手もあります。きっと助かりますよ。またすでにアマさんがいる場合には、本人やエージェントに契約終了について伝えるのも忘れずに。

■自動車/ゴルフ会員権などの売却
シンガポールには自動車/ゴルフ会員権の売買を行っている日系企業もありますので、問合せてみてはいかがでしょうか。ただ、帰国しても出張などでシンガポールへ来る機会の多いゴルフ好きのビジネスマンの中には、ゴルフ会員権は売らずに今後も利用するという方もいるようです。(値下がりして売れないという不幸な方もいるようですが)

■荷物の整理
「すべて梱包は業者がするので、たいしてやることはないわ……」 とは言っても、やはり最低限の準備はしておきたいもの。特に気を付けたいのは貴重品の管理。家具の引出しにはパスポートや運転免許といった重要な書類を入れておく場合が多いも のですが、入れっぱなしで忘れてしまわないように、前もって生理しておきましょう。パスポートが船便や航空便の中に紛れてしまったりすると大変です。こうした貴重品はボストンバッグなどにひとまとめにして、誰からも見える分かりやすいところ(ダイニングテーブルの上など)に置いておくのが良いでしょう。

■梱包・引き取り/パッキングリスト
さあいよいよ当日。前述の通り荷物の選別や整理を済ませておけば、作業がスムーズにそして正確に進むはずです。さて、荷物も出し終えたところでホッと一息。しかしまだ「パッキングリスト」の記入が残っています。これは通関や保険用の正式書類ですが、荷物が自宅に到着したときにどこに何が入っているのかが分かるので、きちんと記入しておけばとても役に立ちます。 記入方法については、引越業者のスタッフにお問合せ下さい。また保険は忘れずに掛けておきましょう。荷物を出してから引き取るまでの間の事故(紛失、破損など)がカバーされます。
荷物を出してしまった後は、帰国まであとわずか。最低限のものしか残されていないので、しばらくは不自由な生活です。料理もほとんどできませんので、ご家族とローカルフードの「食べおさめ」をしたり、友人に送別会を開いてもらったりと、残されたシンガポール・ライフを思い切り楽しんで下さい。

番外編:1995年10月号/Vol.22

1995年10月号P.2で紹介されていた、この当時の大人気シンガポールおみやげ情報!





1995年に連載されていたレシピページ
アイリーン塩見のキッチンワンダーランド

相変わらず、昔の誌面画像のため、不鮮明な部分が多いですが、1995年からスタートしたアイリーン塩見先生のレシピページ。ゴハン作りのヒントにしてみてください!



※広告は当時のものです

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