#Child Mental Health

【子育て相談Q&A】
うちの子の発達、大丈夫かな?

子育て相談Q&A

今日の相談
うちの子の発達、大丈夫かな?と気になります。
どうしたらよいでしょうか?


親御さんからの相談ごとに、子どもと家族の心理相談室「こころん」の臨床心理士である西河彩恵子さんがお答えします。


子どもの発達について不安な気持ちを持たれる保護者さんはとても多いです。しかし、お話を伺うと、「考えすぎだと言われたらどうしようと思っていました」「夫にはこの心配を理解してもらえず辛かったです」と、不安な気持ちを一人で抱え込んでおられる方が多いように感じます。お子さんの発達の心配は、我が子を愛し、我が子の未来を大切にしたいお気持ちから湧き上がるものです。周りから「心配しすぎだよ!」と励まされても、その不安は解決しないこともあるのではと考えます。


私たちはたくさんの育児書の情報やインターネット上の情報を目にする環境のなかで生きています。発達に関する情報はあくまでも『目安』で、子どもの発達は一人ひとり異なります。100人いれば、100通りの成長パターンがあるのです。それを念頭に置き、情報の信憑性を確かめながら、情報に振り回されることなく参考にされるとよいかもしれません。


子どもの発達について誰かに相談したい、そう思われたときは、まず幼稚園・学校の担任の先生に相談されることをお勧めします。幼稚園・学校の先生は、一日のうち多くの時間をお子さんと共に過ごされています。お子さんの発達に問題がありそうなのか、もしくは園・学校では問題なく過ごせているのか、しっかりと見てくださっていると考えます。担任の先生の他には、日本の制度で言うと特別支援コーディネーターの先生、教育相談担当の先生、スクールカウンセラーの先生など、発達に詳しい先生に相談することもできると思います。(学校の制度をご確認ください)


入園前の小さなお子さんの発達に不安があるとき、専門家に相談したいときには、心理士の先生(臨床心理士・公認心理師・シンガポールや海外の心理士資格)や、小児科医の先生に相談されるとよいでしょう。お子さんの発達に関する専門知識を基に、親身になって話を聴いてくださると思います。シンガポールには幸い、日本語で相談を受けられる場所がいくつかあります。


お子さんへの支援を検討する必要がある場合、家庭と教育・心理・医療が連携しながら多角的な視点でお子さんの成長を見守ることが重要であると考えます。その子の良さを大切にしながら、発達や特性に適した専門的な支援を受けることで、ぐんぐんと成長する子どもたちの姿をたくさん見てきたからです。


どうか、お子さんの発達についての不安な気持ちをお一人で抱え込まず、幼稚園や学校の先生、心理士や小児科医の先生にご相談ください。「シンガポールにも頼れる場所はある。一人じゃない」それを忘れず、目の前のお子さんのこと、そしてご自身の心も大切にしていただきたいです。





まとめ

① 我が子の発達に不安を感じることは自然なこと
② 子どもの発達は一人ひとり異なる
③ まずは幼稚園・学校の先生に相談 → 心理士・小児科医など専門の先生に相談
④ 一人で抱え込まず、お子さんもご自身も大切に





教えてくれたのはこんな人

西河 彩恵子
「子どもと家族の心理相談室 こころん」臨床心理士・公認心理師。
日本の小学校で心理士資格を持つ教員として、担任と特別支援コーディネーターや教育相談との兼務を経験。日本臨床心理士会、日本心理臨床学会、日本LD学会、シンガポール心理学会(SPS)の正会員である。

子どもと家族の心理相談室 こころん
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