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【Women&kids’ Health】
赤ちゃんのおなかのお話

女性と子どもの不調・お悩み解決

赤ちゃんのおなかのお話

子どものおなかに関する話は年齢によって少しずつ異なります。今回はその違いを成長段階とともに追っていきましょう。


新生児

産後間もない赤ちゃんは便が出るかどうかに加え、便の色にも注意しましょう。
まず便が出にくい病気として「ヒルシュスプルング病」が挙げられます。この病気は腸の壁にあるべき神経がもともと存在しておらず腸が動かないために便が出せない病気です。もう一つは「鎖肛」という腸とお尻の穴がつながっていない状態です。どちらも便が出ずにおなかがパンパンになるので、手術などの処置が必要となります。便が白っぽいときは「先天性胆道閉鎖症」という肝臓で作られる胆汁が腸に流れない病気が考えられます。体が黄色くなることで気づかれることも多いです。



生後1~2か月

母乳栄養児のお子さんが生後2か月くらいになって便の中に赤い筋状もしくは点状の出血が見られる場合があります。母乳もよく飲んで機嫌もいいし体重も増えているのに突然便に血が混じってびっくりされる方が多いのですが、これは「乳児良性直腸出血」という病気で、腸内が酸性になることで発生するといわれています。



しかし、自然と治る病気なので、とくに治療は必要ありません。ただ、間欠的におなかを激しく痛がる、イチゴゼリー状の便が出るなどがあれば「腸重積」という緊急事態ですので、すぐに医療機関を受診してください。



生後2か月くらい~

成長するにつれ、だんだんと便秘になる子も増えてきます。理由としては腸管の機能が発達して便を貯められるようになること、母乳やミルクから離乳食に食事が変わるとともに1日に摂る水分量が減り、なおかつ便が固まりやすくなること、動く量が増えることで水分が汗として出ていくなどが挙げられます。このように腸管内の水分量が減ると便も硬くなって排便時に痛くなるため、さらに便秘になるという悪循環に陥ることもあります。



子どもの便秘の対処方法ですが、基本的に薬物は使用しません。減った分を補うように水分摂取を促すこと、おなかを「の」の字にマッサージすることから始めます。おなかのマッサージもやり方によっては非常に効果的で、これだけで便が出るお子さんもいます。



それ以外に効果的なのが綿棒浣腸です。大人用の軸の太い綿棒にベビーオイルやワセリンを塗って1~2㎝程肛門に入れて円を描くように刺激するのですが、タイミングとしては腸の動きが活発になっている食事後がお勧めです。薬物療法ですが、小さいうちはあまり腸を刺激する大腸刺激剤は使用せず、便を柔くするような薬剤を少量から始め、極力自分の力で排便できるように食事や水分にも気をつけていきましょう。





教えてくれたのはこんな人

佐藤健一
日本メディカルケア家庭医。日本・シンガポールで家庭医として豊富な経験を持ち、小児から大人まで幅広い年齢の方々のさまざまな疾患の診察を行う。乳幼児健診、子育てへのアドバイス等にも定評がある。



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