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【佐藤さんの住宅探し】
~退去手続②~

住宅を家主に返却する際の注意点

不動産仲介業者の山田さんが、コンドミニアムを見学している佐藤さんに、シンガポールで住宅を探す際、退去する際に気をつけることを解説しています。


前回のポイント(退去手続①)

● 転勤が決まったらすぐに家主にディプロマティッククローズのレターを出す
● 家を家主さんに返却する場合、一般的には専門業者による清掃が必要
● 自分で清掃すると清掃漏れ等により鍵の返却が上手くいかなくなることもある
● カーテンのドライクリーニングを家の返却時に出す場合には家主の了解が必要



今回のテーマも、引き続き、退去手続きについて

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佐:家を家主さんに返すときに、自分ではどのようなことをやらなければならないのでしょうか?
山:まずお願いしたいのは電気水道ガスの停止手続です。これは大変恐縮ですが、お客さまご自身で手続をお願いしております。


佐:そうですか、入居のときには佐藤さんに電気ガス水道の開栓をお願いしたので、閉じるときもお願いできるのかと思っておりました。
山:申し訳ありません。
開栓のときにはもし何か不都合があってもすぐに分かるのですが、口座を閉じるときはお客さまが帰国されてしまい、お部屋にも別の人が入ってくるため何か問題が起こった際に当方として責任がとれない、という事情がありますので、よろしくお願いいたします。また、供給を止めるタイミングは鍵を渡す日ではなく、その翌日に閉じるようにしてください。


佐:それはどうしてですか?
山:鍵を家主さんに返すときに、家主さん側で照明器具の状況、テレビ、エアコン、洗濯機などの電化製品、給水等の可動状況の確認を行うため、電気水道ガスが必要になります。また、 お部屋の清掃をするときにも水や電気が必要になりますので、鍵の返却の翌日に止めるようにお願いいたします。


佐:なるほど、他にはどのようなことに注意したらよいでしょうか?
山:よくみなさまフックを壁に両面テープで付けたり、セロテープで何かを貼り付けたりされていますが、これらを綺麗に剥がす必要があります。無理に剥がそうとすると壁のペイントまで一緒に剥がれてしまいますので、文房具店等で販売されているシール剥がしをご利用ください。また、家主さんの許可を得ないで設置したフック(ネジ等)が壁に残っている場合最低でも補修費用、場合によってはその壁全面塗り直し、ということもありますので、注意してください。


佐:なるほど、我が家も写真などを飾るので付けていますが、これは全部撤去しなくてはならないのですね。あとはどのような注意点がありますか?
山:返却の際に家具がある場合にはその状態、ない場合には床や壁の状態などがチェックされる他、鍵の数と作動状況の確認作業もあります。鍵の数が足りないと、その作成費用を求められます。また各ベッドルームの鍵の作動状況も確認されますので、必ずご自身でも確認が必要です。
佐:ベッドルームの鍵はかけたことがありませんが、それでも確認が必要でしょうか?
山:日本の方々はベッドルームの鍵をあまりかけませんが、もしかからない場合、使用したことがなかったとしてもその修理費用を請求されます。


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今回のポイント

ポイント1:
● 電気ガス水道の停止は自分で行う

ポイント2:
● 電気ガス水道は家を家主さんに返す翌日に切れるようにする

ポイント3:
● 壁のフック等はできる限り撤去する

ポイント4:
● テープを使用している場合には無理に剥がさずシール剥がしなどを利用する

ポイント5:
● 鍵の数の確認、各ベッドルームの鍵の作動状況の確認を行う

ポイント6:
● 家の返却の手続は場合によると2時間程かかることもあるのでその位の余裕をみておく





教えてくれたのはこんな人

高野 徹
TOKIO PROPERTY SERVICES PTE LTD/TRE 21 PTE LTD
82年東急不動産入社。93年からシンガポール駐在、不動産仲介、エアコン保守を手がける。
01年東急不動産より会社譲渡を受ける。宅地建物取引主任者、シンガポール不動産仲介業有資格。
お問い合わせは、takano@tokio.com.sg もしくは takano@pacific.net.sg まで