世界一レイジィで陽気な
パトンビーチで“THE 海水浴”
たま~に連載。旅人編集A、デザイナーS、営業Eです。
シンガポール在住10年選手ともなると、近郊のリゾートはだいたい行き尽くしているのである。年々理想は高まり、純白のプライベートビーチを求め、秘境の旅に大枚をはたいてみたこともある。しかし、そんなデザイナーSが最も愛しているビーチが、プーケットで最もメジャーなパトンなんだそうだ。
「パラソルがダーッと並んでる感じが好きなの!」
とにかくSがパトン最強説を力説するので、編集Aと営業Eはお供を決め、旧正月に女子旅へと出かけることに。そのときの旅行記です。
上げ膳据え膳のビーチタイム
1月末、ベストシーズンのパトンは予想以上に碧く輝き、美しかった。波打ち際近くまでデッキチェアがいっぱいのパトンビーチ。ビーチタオルを持って、砂浜に降り立つ。Sの言った通り、砂浜いっぱいにパラソルが並び、この密集具合が日本の海水浴を彷彿とさせる。
程なく、流暢な日本語を話すビーチボーイがデッキチェアをあてがってくれる。1日100バーツ(約300円)でここに身を委ねる権利を得る。
すかさずビール売りがキンキンに冷えたチャンビール(80バーツ)を置いていく。つまみが欲しいと思えば、フライドチキン屋が現れる。おつまみ売りのおばちゃん。
そして、畑で採れたての焼きモロコシも名物だ。焼きモロコシ売りのおじちゃん。
「ここに一度寝っ転がったら、立たなくてもビールが買えるし、ご飯も売りに来る。世界一レイジィな(=無精な)ビーチなんだよ」と、したり顔のS。
海マジックのせいか、何を食べても美味しく、しかも安い。ゴミはいつの間にかビーチボーイが回収し、ついでにパラソルの位置まで軌道修正してくれる。物売りは時としてうるさく感じることもあるが、パトンはその人数が制限されている。痒いところに手が届くいい塩梅で、彼らは出没する。何より彼らの日焼けしたタイ・スマイルがいいのである。海辺のマッサージなんかもいかが?
クルーザーでシミラン島まで行けばかなりの透明度。ダイビングでカメと遭遇!
ニモにも会えるよ。
不夜城の如きパトンナイト
今日は海水浴日和。暑いと思えば、数歩先の波打ち際にチャポン。満足したらまたデッキチェアでゴロン。
隣ではサンタクロースのような髭の欧米人のおじいちゃんがココナッツの匂いがするサンオイルを全身に塗って日光浴をしている。海風が優しく体を包み、日常を忘れさせる。友人たちの恋バナが心地よく耳に響き、ゆっくりと一日が流れていく。ブロンド女子のビキニ姿を勝手に批評し、たまに現れるトップレスを見ればさらに盛り上がる。この下世話な感じが女子旅の醍醐味だ。
日が沈むと町に灯がともる。そして、夕暮れ時から町が活気づきはじめる。さて、まずはタイ古式マッサージで全身をほぐしてもらおう。意外とパトンは巨大な町なのだ。トゥクトゥクは交渉力が大事。
Tシャツやアクセサリーが並ぶ夜店を冷やかし、町を彷徨う。バカンス気分で花クリップを購入。
雑貨屋でお土産探しも楽しい。こんなタイ式オールインワン(約750円)も可愛い♡
営業E、アイライナータトゥー(約6000円/ 30分)に挑戦。 結構痛い。
続いて、今宵はシーフードを食べようか、お値打ちイタリアンにしようか。町にはお洒落なレストランも多い。しかし、なぜか昔ながらの屋台や老舗に足が向かう。ここには陽気で、気楽で、そこはかとないノスタルジックさがある。目新しいもの、贅沢な時間を追い求めることに飽きた大人にこそ、雑多なパトンの良さが沁みるってもんらしい。
夜が深まるにつれ、レディーボーイが町を闊歩し始める。夜のバングラ通りは、ちょっと怪しげ。深夜0時を過ぎても町は全く眠る気配を見せない。
2泊3日パトンの旅に、1秒たりとも無駄な時間はなかった。
プーケットごはん
店頭に並ぶ魚介を指さして調理してもらう。伊勢海老、カニ、エビ、イカ、一人約2500円で大満足。
町には本格的なイタリアンが多数。シンガポールの半値以下で満腹になり、しかも美味!
焼肉と鍋を一度に楽しめる料理「ムーカタ」。肉、魚介、野菜など具材は食べ放題、一人約500円也。
旅の予算
航空券(Jetstarシンガポール―プーケット往復)S$330
※旧正月中のため割高
宿泊費 1500バーツ(2泊)
シミラン島ダイビング 5400バーツ
お小遣い 6500バーツ
編集Aのプーケット女子旅メモ
パトンビーチは気楽な女子旅に◎。2泊3日の旅なら、2日目に少し遠出して、ピピ島やシミラン島など日帰りツアーへ。町角マッサージ(1時間200バーツが最安値 ※編集A調べ)はお安いので連日GO !お洒落なデイスパはネットで事前予約がベター。日焼け後はビーチで、生アロエを使ったお肌ケアにもチャレンジして。