#STAY HOME#エデュケーション

教育のエキスパートから
親子のおうち時間アドバイス《Vol. 5》

自宅待機を楽しく!

<幼児~思春期>
うちの子、サイコー!お母さんの幸せが子どもの幸せ

「ちゃんと座りなさい!」「どうしてできないの⁉」と言い続け、子どもの自宅学習でヘトヘトのお母さん、真の目的を見失っていませんか?
溢れる愛情で人間力を育む幼稚園「Eis」の園長である峯村先生に、自宅待機中の今、本当に必要な愛情のかけ方についてお話を伺いました。


親はいつも無い物ねだり……
でも子どもはそのままでいいんです

外出自粛が続き、毎日おうちでEラーニングの日々。子どもだってストレスが溜まっています。今日はやる気が出ないなと学びの時間に遊んでしまったり、長く椅子に座れなかったり。多くのお母さんはここで叱ってしまいますよね。

親というものは常に無い物ねだりをするものです。「ああ、何でうちの子はこんなに落ち着きがないんだろう。迷惑ばかりかけて」と思うお母さん、元気な子、それだけでいいじゃないですか。
逆に「うちの子はおとなし過ぎて心配」という親もいます。ですが、そういうお子さんは危険を察知する能力が高く、思慮深く生きていけるものです。

人間の生きる目的は「幸せに楽しく生きること」。
平均値よりもできる、できない、なんてどうでもいいんです。人の言うことを聞けることよりも、自分で考えることがことの方がずっと大切。むしろ見込みがあるってもんです!





誰かと比べることに囚われないで
親が自分の心をコントロールしよう

よく幼稚園で「うちの子、大丈夫でしょうか?」と親御さんから聞かれます。でも他のお子さんと比べて劣っている、長けているなんて考えても意味はありません。子どもはその子の人生を生きているだけなんです。比べることに囚われない、これは親が修行をしていくしかないことです。

自宅学習で親が子どもに勉強を教える……これ、良いことナシです!
私も自分の子どもに教えた実体験から言うと、我が子に勉強を教えると、自分の沽券にかかわるため冷静に教えることがとても難しい! とくに点数を付ける作業は最悪です。できるか、できないかばかりに目がいってしまいます。勉強の目的って何でしょう? 本来は答えを出すまでの思考力を付けることですよね。

「ちゃんとやりなさい!」
親が怒った瞬間、子どもの頭は真っ白。思考が停止してしまいます。では親はどんなふうに自宅学習を見守ったらよいのでしょうか?




「やりなさい」と言われるとやらないのが子の常
見守る・褒める・一緒に考えることで応援を

幼児の場合、絶対にやらなくてはいけないことなんかありません。子どもが楽しむことが一番。Eラーニング中、画面から離れてしまったとしても実は耳では聞いているもの。自宅待機でストレスが溜まるなか、自分をコントロールすることに苦労しているのに、親にまで怒られたら反発するに決まっています。

分かっちゃいるけど、画面は見たくない。だって家の中は誘惑がいっぱいなんだもの。
「やりなさい」と言われるとやらないのが子ども。オモチャで遊んでいても、先生のお話は耳に入っているので、それを無理に取り上げたりせず、見守ってみてくださいね。

小学生くらいになったら、お母さんは勉強をしているお子さんの隣でお料理をしたり、裁縫をしたりするのもいいですね。そして、褒める!言葉を発するとしたら褒めるに限ります。もしくは一緒に考えることを楽しんでみましょう。そうすれば子どもも学ぶことが楽しくなっていきます。

心理学者アドラーの本に「課題の分離」という表現があります。親の目的、子どもの目的、それぞれに違うもの。親が下手に子どもに勉強を教えようとすることは、子どもの人生に土足で踏み込むようなもの。子どもの思考力が潰れかねません。





幸せの絶対条件=自立
自分で考えて行動できる子どもに

なぜ「思考力」が大切なのか、それは考えることが「自立」に直結するからです。自立は幸せな人生の絶対条件だと私は思います。ご自宅でも幼児期から「論理的思考」や「非認知能力」(人間として生きていく力)を育んでいけるといいですね。




子どもが反発してしまうときは
親がまず折れてみよう

ストレスが溜まり、親子関係がうまくいかなくなったときは、まず親が折れることです。しかめっ面で「何で?」「どうして?」と言っていては、子どもは反発する一方。親から「ありがとう」などの言葉をかけることでチャンスが生まれます。

普段、当たり前に思って言わないことも、ちゃんと言葉で伝えることで子どもはとても嬉しく思うものです。無理に褒めようと思うと難しいので、良い部分を指摘してあげるとよいですよ。
「ご飯、よく食べれたね」
「くるくる髪の毛、可愛いね」
「〇〇ちゃんの嬉しそうな顔、大好きだよ」

言葉にしていると、子どもだけでなく親も癒されるから不思議です。私はよく「愛情の循環」と呼ぶのですが、愛情は出さないと腐ってしまうんです。そうすると、イライラしたり、精神的に落ち込んだり。親が愛情を言葉にして表すことで、子どもも真似をするようになります。これは夫婦でも同じことが言えますね。





親は意地でも子どもに対して幸せでいること
うちの子サイコー!生まれてきてくれてありがとう

子どもが生まれる前、陣痛のときに考えていたことを思い出してみてください。
「五体満足で生まれてくれたらそれでいい」
そう願っていたはずなのに、いざ生まれてみると、できないことばかりが気になって不安になる。子どもがいることの幸せを、日々の忙しさに紛れて忘れてしまっていませんか?

子どもは親が言った通りにはやりません。親がやった通りにやるものです。親は自分の後ろ姿を見せて育てていかなくてはいけないのです。だから親は幸せに生きることが義務なんです。

自分のところに生まれてきてくれただけで、この子サイコー! そう思って、今こそ愛情の言葉を惜しみなくかけてあげてください。そうすれば、きっと自分なりの幸せを築くことができる子どもに育っていきますよ。





Special interview

Eis International Pre-school 園長
峯村敏弘 先生

1960年東京都生まれ。東進スクール、日能研を経て1998年よりシンガポール「Eis International Pre-School」園長 (シンガポール国内にEAST園舎とWEST園舎を持つ)。さらに特別支援教育をはじめ、広く日本人子女のための教育活動を行っている。シンガポールを中心にジャカルタ、日本、フィリピンにおいて事業展開。
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