#医療

編集Fが2021年5月に出産!
「日本メディカルケア」での出産体験記をお届け

医師&助産師の見事な連携プレーで
産前も産後も「日本メディカルケア」に任せて安心

高度医療設備×日本語のフルサポートが可能な「日本メディカルケア」に通い、2021年5月1日、グレニーグルス院にて長男を出産した編集F。一人目の長女(4歳)は奈良にて自然分娩で出産。二人目となる今回の出産は、コロナ禍ということもあり、日本への里帰り出産は諦め、シンガポールで出産することを決めました。

親の仕事の関係で、私自身、シンガポールの中学・高校を卒業しており、在星歴はトータル14年。長きに渡り暮らしてきたシンガポール。慣れた土地ではありますが、やはり出産・育児ともなると不安がいっぱいでした……

事前に何を準備しておけばいいの?コロナ禍だけど大丈夫?
そんな誰もが抱える不安を少しでも解消できればと、自身の経験を出産体験記という形でまとめることに。海外でも、安心でスムーズに出産・育児ができるよう、そのお手伝いができたらと思います。最後までご一読いただければ嬉しいです。

☞「日本メディカルケア」の詳しい情報はこちら




信頼できる先生と高度医療に救われた妊婦生活

妊娠が分かった6週頃、迷わず、日本メディカルケアの鍋島先生のところを訪ねました。以前から婦人科健診での診察が丁寧で話しやすく、信頼できる先生だと感じていたからです。妊婦検診は日本と同じスケジュール、どんな質問にも穏やかに答えてくださる鍋島先生と、助産師さんのテキパキとしたサポートのコンビで毎回リラックスして受診できました。



妊婦検診が始まると、すぐにクリニックから「妊娠中の日常生活での注意事項」や「定期検診のスケジュール」、「出産・入院・分娩についての説明」などの情報がまとまった資料を頂けるので、とても参考になりました。先生からのアドバイスも書き込んだり、とにかく、何度も何度も読みました。

※こちらは、実際に自分が使った資料です。


さて、ここからは経験豊富な鍋島先生だからこそのエピソードです。 35週で逆子に戻ってしまった時に、先生がエコーを見るなり、ものの1分程度で正常な頭位に戻す外回転術を施して下さったことにも驚きました。後で知りましたが、日本では事前に予約して入院や麻酔が必要な場合も多く、できる先生は少ないそう。経験豊富な鍋島先生だからこそで、帝王切開を免れることができました。

当地での妊娠は初めてで高齢出産、さらにコロナ禍でもあり、日本メディカルケアに隣接する「グレニーグルス院」の充実した高度医療設備と、何よりも「日本メディカルケア」の経験豊富な医師+日本語という安心感は大きかったです。

※こちらの写真はイメージです。

実は中期スクリーニングでちょっとした異常を指摘されたのですが、すぐにその分野の専門医を紹介頂き、至急MRIを手配、複数のスペシャリストに意見を聞くなど、スピーディーかつ密に連携して最終的には安心してお産に臨むことができました。日本では一般的ではない初期・中期のスクリーニング検査も当地では必須。優秀な技師が入念に診て下さった結果見つかったもので、日本の健診では見つけられなかったかもしれない、とも言われました。

※こちらの写真は、実際の診療記録です。Prenatal Diagnosis Centreでの中期スクリーニング時。

コンパクトなシンガポールだからこそ実現するスピードと医療レベルの高さ、何よりも私の不安を取り除きながら納得のいく形での出産に導いて下さった鍋島先生には感謝しかありません。検査の手配やローカルドクターとのやり取りでお世話になった受付の高橋さんも、当地での医療事務経験が長く知識も豊富で、沢山助けて頂きました。健診の際も、受付窓口で親切丁寧な対応をして下さることはとても有り難く感じました。




無痛分娩は終始穏やかに過ごせる幸せなお産

長女の幼稚園と主人の仕事が休みの日に落ち着いて出産したかったので、予め入院日を三連休に決めて計画無痛分娩に。親の都合で赤ちゃんの誕生日を決めることに迷いもありましたが、突然破水して慌てるよりは良いと、事前に準備が整えられるメリットを選びました。


下記は、入院直前の写真。
予定日2週間前から、いつ何があってもいいように用意していた入院バック。
入院バックの中身はというと……
・母子手帳
・予約表や入院指示書などの必要書類
・産褥下着
・日本で買った産褥パッド
・授乳ブラ
・授乳口付きのパジャマ
・退院時の自分用の服と赤ちゃん用の服 など
2泊で退院するので荷物少なめ。ただ、入院中に食べようと大量のお菓子も詰め込んでおり、でも結果的に病院の食事やデザートが豪華で美味しかったので、お菓子は不要でした。




出産予定日の前夜から入院、子宮口を開くお薬を入れると数時間後には陣痛が。痛みを感じたらすぐに麻酔を打つと言われていたものの、陣痛も人生でこれが最後かと思うと愛おしくなり、耐え続けて眠れないまま朝を迎えました。

麻酔科医から硬膜外麻酔について丁寧な説明を受け、注射後すぐ陣痛の痛みは消えて内診の感覚も無し。スマホで音楽をかけ、リラックスして良い陣痛を待ちました。早朝から鍋島先生も分娩室で様子を見て、私の体調を気遣いながら「今から破水させますね」「子宮口は4cmだからまだもう少し時間がかかるよ」「そろそろ旦那さん呼びましょうか」と状況の説明や見通しを都度伝えて下さったので落ち着いて過ごせました。妊婦検診の時からずっと経過を診ていた先生が最後の分娩まで担当してくださるのは、やはり安心でした。



痛みがないため陣痛の波がつかめず、いきむタイミングや力の入れ方が分かりづらいのですが、助産師のアンティたち(最後は3〜4人いたかな?)から賑やかに励まされ、夫も立ち会いのもと、最後は吸引分娩で元気な男の子が生まれました。生みの痛みはなくとも、生命の誕生の瞬間は感無量。赤ちゃんの顔が見え、泣き声を聞こえた時は喜びと安堵感で涙が溢れました。夫も出産に立ち会い、臍の緒をカット。



嬉しかったのは、産後たっぷり一時間のカンガルーケア。分娩直後から肌を触れ合わせ、生まれてすぐおっぱいを目指して這い上がる我が子の姿は神秘的で、強い生命力に感動しました。胎盤を持って帰ることもできること(プラセンタサプリに加工できる)、臍の緒を生のままプラスチックカップに入れて渡されたことは、日本と違って驚きでした。



見舞いに来た長女もゆっくり寛げるほど広い個室は快適でした。



痛みの回復も想像以上に早く、豪華な食事も美味しく楽しめた入院生活。中華粥、ロブスターやステーキなどから選べる豪華な食事はどれも美味しかったです。



ラクテーションコンサルタントの授乳指導のお陰で退院後の母乳育児も軌道に乗っています。シンガポールで新しい家族を迎えられて本当に良かったです。




どんな悩みも解消、家族みんなの頼れる家庭医

妊娠中、ものもらいや皮膚の痒みなど婦人科以外のトラブルで家庭医の佐藤先生に診ていただき、鍋島先生とも相談のうえ薬を出してもらえたことはスムーズかつ安心でした。さらには、臨月に長女が便秘で苦しんだときは、電話で状況を伝えると解決法を的確に指導してくださり、病院へ出向かずに済み、助かったことも。

また、先生からもアドバイスを頂いていましたが、ゆくゆくお姉ちゃんになる長女とゆっくり過ごす時間を、意識的に取るようにしました。スキンシップを図り、長女と向き合う時間をたくさん作りました。



無事に長男を出産し、グレニーグルス院から退院する日に、同じ病院内にクリニックがあるので、日本メディカルケアで新生児のチェックアップをして頂けるのも有難いです。乳児期に気を付けるポイントなどが分かりやすくまとまった資料もその時に頂けるので安心しました。生後すぐの健診や予防接種も、産前からよく知っている佐藤先生に赤ちゃんを診ていただけるので心強く、家族みんなでお世話になっています。






痛くない!奇跡のおっぱいケア

産後2泊3日と入院日数が短いシンガポールでは、おっぱいがうまく出始める前に退院してしまうので、ハリや痛みで悩むママは多いはず。そんな時はひどくなる前に助産師の亜弥さんに相談を。



亜弥さんが得意とする「BSケア」は、赤ちゃんの母乳吸啜メカニズムに基づいた乳房ケア方法。全体を揉んだり無理に刺激したりすることはなく、赤ちゃんが母乳を吸うリズムに倣って絶妙なタッチで乳首だけに優しく触れるので、乳腺炎になってしまったカチコチのおっぱいでも痛くないどころか気持ち良〜いのです。「すごくいいおっぱいですね!赤ちゃんにとって理想的なおっぱいですよ!」と褒められて私も嬉しい気持ちに。中には大きさや形を否定されて落ち込むママも多く、それがかえってストレスになりおっぱいが出なくなってしまうこともあるのだとか。



施術しながらママのお話を聞いたりアロマを焚いたりと、心のケアも大切にしているという亜弥さん。ニコニコ明るい笑顔で接してくれるので、一人で抱え込んでいたものがスルスルと解けて心が軽くなります。夫と同じ鹿児島出身とのことで、少し訛りのある話し方にも親近感。心地良いBGMとアロマの香りに包まれたリラックス空間で、育児の悩みも話しながらあっという間の30分。心もカラダもスッキリ癒やされた至福の時間でした。




手続きに関するワンポイントアドバイス

■ 出産前に準備しておくもの

「結婚証明書(戸籍謄本)の英訳」
出生登録の際に必要。戸籍謄本を大使館(要事前予約)へ持参、英訳文を発行してもらいます。大使館の予約が取りづらく英訳にも数日要するので、日本からの取り寄せも含め早めのアクションを!


■ 出産後の手続き

1.シンガポール出生登録 ※産後14日以内
大使館へ「出生届」を提出する際や、赤ちゃんのDP申請時に必要になる「出生証明書(Birth Certificate)」を発行してもらいます。グレニーグルス内にあるICAの出張所(要事前予約)で発行可。名前が決まっていれば早めに予約を。我が家は産後2週間以内の希望日に予約が取れず、カランにあるICA本部(予約不要、即発行)で入手しました。産後14日以内に手続きが必要なので、旦那さんが動けるならICA本部の方が早くて確実&発行手数料が約半値です。赤ちゃんの同行は不要。


2. 出生届
大使館へ出生届申請書、出生証明書を提出。出生登録と並行して事前に予約を。赤ちゃんの同行は不要。


3. パスポート申請
赤ちゃんの名前が掲載された戸籍謄本を入手後、大使館にて申請。出生届提出から約1ヶ月程度で戸籍に情報が反映されるので、本籍地に確認のうえ発行してもらいます。 赤ちゃんの写真は、街の写真屋にて背景加工やトリミング、印刷代込み$25程度で真正面からの綺麗な写真が撮影可。私は証明写真用アプリを使って自宅で撮影、印刷代$1ですませました。受け取り時には赤ちゃんの同行が必要。


4. DP申請
親のEP発行元(雇用主)が申請。新生児に付与される特別短期滞在許可(Special Pass)の失効期限である、出生後42日以内に発行されなければ不法滞在に。コロナ禍で不測の事態もあり、どれだけ急いでも期限内に1〜3の手続き全てを終えてるのは実質不可なので、滞在許可を28日間延長できます。失効期限の3日前にはMOMのHPから延長申請を。予約した日にMOMにてDP掲載用の写真を撮影、書類を提出。後日MOMスタッフが自宅or会社へDPを届けてくれます。




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