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日本メディカルケアの佐藤先生に聞きました!新型コロナウイルスのワクチン接種に関するQ&A<第2弾>

日本メディカルケアの佐藤先生に聞きました!
新型コロナウイルスのワクチン接種に関するQ&A

シンガポールでは、ワクチン供給が潤沢になり最低1回の接種が済んだ方が全人口の70%以上、2回接種済の方が40%を超えて、国をまたいだ移動の再開も見えてきました。 一方クラスターが減っては増えたりとまだ時間を要しそうです。ですが、この先の移動と社会活動再開に向け、今からできる準備をしておきましょう。
※2021年7月20日時点での情報に基づくQ&Aです




日本メディカルケア 家庭医
佐藤健一 先生

日本メディカルケア家庭医。日本・シンガポールで家庭医として豊富な経験を持ち、小児から大人まで幅広い年齢の方々のさまざまな疾患の診察を行う。乳幼児健診、子育てへのアドバイス等にも定評がある。
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Q1 接種した腕が1週間ほどして赤くなり、腫れてきました。大丈夫でしょうか?

通常は接種1~2日後に接種部位の疼痛などが出ますが、1週間ほどして接種部位が赤く腫れることがあります。これは「モデルナアーム」と呼ばれ、モデルナワクチン接種者の1回目では0.8%、2回目では0.2%に生じると言われています。 遅発性アレルギー反応が原因と言われており、平均6日程度で症状が軽減していきます。2回目の接種は受けても問題ありません。


出典:www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2102131




Q2 ワクチンを接種した若年者が心停止したというニュースを聞きました。心配です。

mRNAワクチン接種後に心筋炎や心膜炎(症状としては胸部痛、呼吸困難、動悸)という病気になる可能性が指摘されています。年齢に特徴があり、シンガポールでは10万人あたり0.22人なのが、30歳以下では1.24人と若年ほど発生しやすいとのことです。男性に多いとの報告もあります。

そのため、mRNAワクチン接種後1週間は運動や負荷のかかる身体活動を控える、12~24時間はアルコールを控える、疼痛・発熱に対してはアセトアミノフェンを使用してNSAIDsの使用は控えるようにとの通達が出ました。ですので学校のPEに限らず、大人も1週間は運動を控えるようにしてください。また心筋炎になられた方はそれ以降の mRNAワクチン接種もすべきではないとされていますが、発症していない方は接種を控える必要はありません。




Q3 シンガポールでのワクチン接種情報は日本(他国)でも通用するのでしょうか?

国をまたいだ移動が再開し、他国に出られるようになると、ワクチン接種状況をデジタルで参照できる仕組みを利用しての往来が必要となると思われます。しかしながら、シンガポール内で接種したワクチン情報は、現段階でNRIC/FINとしか紐づいていません。今後、どのような形でワクチン接種情報を相互認証し活用していくかは未知数ですが、電子的に保存しておいて将来必要となった時に対応できるよう備えておきたいところです。

一つの対策として、ワクチン接種歴を日本の旅券番号と結びつけておくことが重要です。



その手順を、下にまとめていますが、事前に「Singpass」の取得が必要となります。
「Singpass」の申請や日本の旅券番号との紐づけ等、今時点でできることを準備しておきましょう。


PARTIスタッフが実際に申請してみました!

Singpass申請方法

そもそも、Singpassとは?

2003年より始まった、政府サービス(例:所得税の申告やCPF残高の確認など)を簡単・安全にオンラインで利用でき、シンガポール版のマイナンバーのようなもの。

15歳以上のシンガポール国民/PR(永住権保持者)/各種パス保持者(EP、EnterPass、S-Pass、DP、Long-term Visit Pass)が申請できます。これはNRIC(身分証)またはFIN(外国人登録証)が付与されていることを意味します。その他にSMSが受け取れる電話番号、ならびに書類が受け取れる住所を持っていることが申請に必要な条件となります。

なお「Singpass」があると「HEALTH HUB」からもワクチン接種の情報・PCRの結果も確認可能です。 ☞参考:https://www.healthhub.sg/



■申請サイトへ
Singpassの申請を行うサイトを開きます。
下記QRコードを読み込むか、もしくはこちらをクリック☟して開けます。




■STEP1
サイトを開くと、下記画面が出てきます。
注意事項などを読んで、同意したうえで「Register now」を押します。




■STEP2
次に、氏名・番号(NRICまたはFIN)・ビザの有効期限など、必要項目を入力し、「Submit」を押します。




■STEP3
申請するための仮登録を終えると、下記画面が出てきます。一旦、ここで作業が終わります。




■STEP4
その後5営業日ほどで、ビザ申請した時に登録した住所(※EP・DPなどのパス申請をした会社・事務所の住所と思います)に、本登録に必要なパスワード等が記載された書簡が郵送されてきます。下記画像が、実際に届いた書簡です。申請手続きした日より30日以内にさらなる手続きを進める必要がありますので、ご留意ください。




■STEP5
さて、書簡が届いたので、本登録していきたいと思います。届いた書簡にも記載の通り、この後、アプリをダウンロードして進めるか、もしくは、WEB上で本登録の作業を進めていきます。

まずは、Singpassのログインページのサイトを開きます。
下記QRコードを読み込むか、もしくはこちらをクリック☟して開けます。



そうすると、下記画像のようなログインページが出てきます。今回はWEB上で手続きを進めていきたいと思います。
画像右側の「Singpass app」ではなく、「Password login」を選択。そうすると入力項目が出てきます。入力項目である「Singpass ID(NRICまたはFIN番号)」と「 書簡で届いたパスワード」を入力し、「Log In」を押します。




■STEP6
続いて、携帯番号やメールアドレスを入力し、「Next」を押します。
※後にここで入力した携帯番号とメールアドレス宛にワンタイムパスワードが送られてきますので、すぐに確認できる端末を登録してくだい。




■STEP7
STEP6で入力した携帯のSMSに、すぐにワンタイムパスワードが届くので、OTPにそのパスワードを入力し、「Next」を押します。




■STEP8
さらに、STEP6で入力したメールアドレスに、ワンタイムパスワードが届くので、OTPにそのパスワードを入力し、「Next」を押します。




■STEP9
そうしたら、新しいパスワードを再設定し、「Next」を押します。
※今後ご自身で使うパスワードになります。




■STEP10
これで、登録完了です。「Singpass ID(NRICまたはFIN番号)」と、STEP9で設定した新しいパスワードで、ログインできるか確認してみてください。






やっておくと今後便利かも!Singpassをお持ちの方はすぐに手続きできます

「Notarise」でワクチン接種情報と旅券番号の紐づけをしよう!

■「Notarise」のサイトへ
まずは、「Notarise」のサイトを開きます。
下記QRコードを読み込むか、もしくはこちらをクリック☟して開けます。




■STEP1
「Notarise」の最初の画面にて「Vaccination Certificate」を選択します。
※Pre-Departure Test certificateはシンガポール国外に出るときのPCR検査のNotariseに使用するので今回は使用しません。




■STEP2
「Vaccination Certificate」を押すと、ここで「Singpass」が必要となります。
●PCでアクセスした場合はQRコードをスマホの「Singpass」アプリでスキャンして認証。
●スマホでアクセスした場合はQRコードをタップ。
そうすると認証画面に移ります。




■STEP3
下記画像は、認証を待っている間の画面です。




■STEP4
無事に認証されると次はメールでの確認へ。Email Addressの欄にCertificate(証明書)を送ってほしいメールアドレスを入力し、「Verify」を押します。




■STEP5
入力したメールアドレスに4桁の数字が送られてくるので、その数字を入力します。




■STEP6
数字を入力するとVerifiedの表示が出て先に進めるようになるので、右下の「Next」を押します。




■STEP7
「Singpass」に紐付いた内容とワクチン情報が提示されます。
※接種から14日過ぎている必要があります。




■STEP8
旅券番号と紐付けしたい人を選択します。




■STEP9
「Passport Number」の欄に自分の旅券番号を入力して「Submit」を押します。これによってNRIC/FINと結びついたワクチン接種情報がパスポート番号と繋がります。




■STEP10
手続き終了。
登録したメールアドレスにワクチン情報(1回目と2回目)とパスポート番号が結びついたことを証明するメールが届きます。中には認証されたPDFを作成するサイトへのリンク とQRコード、OAファイル(将来的に使用すると思われます)が含まれたメールが届くので、これを保存しておきましょう。






Q&Aに戻ります!

Q4 海外でのワクチン接種はシンガポールでは有効なのでしょうか?

海外での新型コロナワクチン接種記録はそれが正式な証明書であってHSAが認証したワクチン(コミナティやモデルナのほか、WHO EULの認めたワクチン)であれば、電子的に登録することが可能です。その際は採血で抗体があることの確認が必要であったり、接種日やワクチン名がきちんと記載されている必要があります。当クリニックでも登録の手続きを実施していますのでご活用ください。ワクチン接種が大規模集会やレストラン等への入場条件となる場合もありますので行っておくのが良いでしょう。






Q5 ワクチン接種をしていても感染している方がいました。本当にワクチンの効果はあるのでしょうか?

残念ながらワクチンを打っても100%防ぐことは出来ず感染する方も出てきてしまいます。しかし、政府統計を見ても2回のワクチン接種が終了した方は、無症候もしくは症状が軽度で済んでいる方がほとんどです。一方、1回もしくは無接種の方は酸素投与が必要・ICU管理が必要・死亡する割合が増え、軽症で済む方の割合は85%程度でしかありません。現時点では接種することで症状が軽く済む可能性が高くなると思われます。また、他国での感染者数増加は接種対象外の若年者への感染増加によるものが大きいとされています。




Q6 今年も流行しないでしょうからインフルエンザワクチンは打たなくても大丈夫でしょうか?

まだまだマスクと手洗いが必要な生活環境で、昨年同様にインフルエンザはほとんど見られないかもしれません。しかし去年と決定的に違うのは、国をまたいだ移動が増える可能性があるということです。そうなると流行が起こる可能性がありますし、新型コロナとの区別がつかないので両方の検査を受ける必要が出てきます。ですので、新型コロナ同様、予防接種を受けることをおすすめします。







日本メディカルケア

グレニーグルス総合病院内にある日系クリニック。高度な医療設備が整い、専門医へのアクセスもスムーズ。産婦人科の鍋島先生、家庭医の佐藤先生、いずれも在星歴 が長く、海外での出産・育児をバックアップ!


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